「米国に来て、米国人を倒せ」元世界ウェルター級王者が井上尚弥にまさかの“クレーム”「世界最高になりたいならこっちで試合を」

2024年4月13日(土)16時20分 ココカラネクスト

敵知らずで数々の偉業を成し遂げている井上。そんな怪物に思わぬ異論が飛んだ。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 当代屈指のハードパンチャーとして、数多の金字塔を打ち立て続ける井上尚弥(大橋)。いまや世界にその名を知らしめる“怪物”に思わぬクレームが飛んだ。

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 文字通りのヒストリカルな一戦が間近に迫っている。昨年12月にボクシングの世界スーパーバンタム級の4団体統一王者となった井上は、来る5月6日に東京ドームで、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリとの防衛戦に臨む。同会場でのボクシング世界戦は、1988年と90年にヘビー級王者のマイク・タイソン(米国)が出場して以来3度目の快挙だ。

 すでに米英で生中継が決定。日本でもアマゾンプライムでの大々的なプロモーションが行われるなど、井上の戦いには世界中から熱視線が向けられている。歴史的な興行に対する関心は日々高まっている一方、21年6月にマイケル・ダスマリナス(フィリピン)とのWBA・IBFバンタム級タイトルマッチ以来、国内興行を続けている井上陣営には「なぜアメリカに来ないのか?」という異論が飛んでいる。

 現地時間4月12日に米ボクシング専門YouTubeチャンネル『ProBox TV』に出演した元世界ウェルター級王者2団体王者のショーン・ポーター(米国)氏は、「ナオヤ・イノウエは偉大さを証明するために、米国で試合をする必要があるのか?」という問いに持論を展開した。

「イノウエはスーパースターで、海外へ行く必要はないのだろう。だけど、彼がいわゆるボクシング界で、世界最高のスターになりたいならこっち(米国)での試合が必要だ」

 一部の識者やファンが論じるように、井上にとって敵地となる米国での興行を求めたポーター氏は「イノウエがやっていることをリスペクトしている人はたくさんいる」と指摘。そのうえで、“ボクシングの本場”である米国で戦う意味を説いている。

「イノウエの目指しているゴールが何なのか、それは俺には本当にわからない。でも、ボクシングでは海を渡り、米国に来て、米国人を倒して、ファンに注目してもらわなければならないんだ。俺のような人間なら、『おい、彼(井上)を自分の庭から連れ出して、少し居心地悪くさせて、エネルギーをどう扱うか見てみようじゃないか』と言うだろうね」

 もっとも、井上陣営が日本開催にこだわる理由は明確だ。昨年7月に有明アリーナで実施したスティーブン・フルトン(米国)戦は、動画配信サイトや中継局によるPPVを含めて両陣営の合計で約10億円という軽量級史上最大のファイトマネーを生み出したと言われており、収益を生み出すサイクルが出来上がっているのだ。

 そうした“結果”があるにもかかわらず、ポーター氏のような意見は尽きない。そうした事実は井上に対する世界的な関心度の高さを物語っていると言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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