オリオールズ・ラッチマン 逆転勝利呼んだ菅野智之の修正力評価「ダメージを最小限に抑えることができた」

2025年4月13日(日)11時20分 スポーツニッポン

 ◇ア・リーグ オリオールズ5ー4ブルージェイズ(2025年4月12日 ボルティモア)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が12日(日本時間13日)、本拠でのブルージェイズ戦に先発し、4回2/3を8安打3失点で降板。勝ち負けは付かなかったが、チームは5—4で逆転勝利を収めた。

 初回、連続二塁打を浴びて先制を許すと、2回にも1失点。さらに3回には3番・サンタンダーにソロ弾を被弾し、3イニング連続失点の立ち上がりとなった。4回は無失点でしのいだものの、5回も先頭から連打を浴びるなど、不安定な内容。5イニングで4度も先頭打者を出すなど、制球がまとまらず、マウンドで首をかしげる一幕もあった。

 降板時に0—3と負けていたが、5回にカースタッドが2ラン。6回にはラッチマンが同点ソロ、ムリンスが勝ち越しの2点二塁打を放って勝ち越した。7回に3番手ベイカーが失点して1点差に迫られたが、6人の継投で逃げ切った。

 菅野は前回5日のロイヤルズ戦では6回途中5安打1失点の好投で初勝利を挙げた。35歳5カ月でのメジャー初勝利は、先発では10年高橋尚成(メッツ)の35歳1カ月を抜く日本投手最年長記録となったが、本拠でのデビュー戦は苦いものになった。

 試合後、取材に応じたブランドン・ハイド監督は菅野の投球について「トモは(投げたい場所から)わずかに外れていたように思う。(ブルージェイズは)ストライクゾーンを狭めるのに成功し、(菅野に)プレートの真ん中に投げさせていた。その際には、強い打球を打たれていた。そこに強いボールを当てさせていた。(この日まで本塁打ゼロだった)サンタンダーは打つ時期が来ていて、そろそろ出るとわかっていたはずだ」と振り返った。

 今後、課題をどう修正すべきかについては「今日は制球力が少しだけ乱れていたと思う。スライダーは今日の彼のベストピッチだったと思うが、スプリットは良くなかった」と話した。

 バッテリーを組んだラッチマンは本調子ではなかったが、ダメージを減らした菅野の投球について「彼は今日、ダメージを最小限に抑えることができたと思う。それが良い投手の持ち味だ。前回のカンザスシティ(でのロイヤルズ戦)では1失点に抑え、今回のような試合でも5イニング(途中まで)を投げ、本当に良い打線へのダメージを最小限に抑えることができた。彼は今日も良い投球を見せ、厳しい状況でもうまく切り抜けることができたと思う」と振り返った。

 3併殺でピンチを脱したことには「(ダブルプレーは)大事な場面で取れたし、彼はいつもいいところに投げてくれる。時には望んだ結果が得られないこともあるけど、うまくいくこともある。今日は大事な場面で、本当に素晴らしい球を投げてくれた」と称えた。2回のゲレーロの併殺はコーチがマウンドに来た後、狙って奪ったと菅野が話していたことには「野球では何が起こるか分からないけど、時には自身で最高のチャンスをつかめることがある。彼はそれをやり遂げてくれた」と振り返った。

スポーツニッポン

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