菅野智之 2戦連続QSも初回2被弾を猛省「カウントを悪くして打たれるべくして打たれた。そこが全て」
2025年4月24日(木)11時4分 スポーツニッポン
◇インターリーグ オリオールズ3—4ナショナルズ(2025年4月23日 ワシントンDC)
オリオールズの菅野智之投手(35)が23日(日本時間24日)、敵地でのナショナルズ戦に先発登板。今季5度目の先発登板で3勝目を目指したが、初回に2被弾する苦しい立ち上がりとなった。しかし、2回以降はリズムを取り戻し、7回でメジャー自己最多94球を投げて5安打3失点無四死球と立て直した。菅野はハイクオリティースタート(7回以上、自責点2以下)だった前回登板に続き、クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)をマークした。しかし、チームは競り負けて3連敗となった。
試合後、菅野は「気持ちを切らさずに丁寧に投げることだけを意識していました。(初回は)カウントを悪くして打たれるべくして打たれた。そこが全てだと思います」と振り返った。
2戦連続7回を投げきったことには「投げるからには長いイニングを、と思っている。だからこそ初回の失点はもったいないと思います。そこから立ち直って徐々に調子を上げていけた。今日も四球がなかったので」と話した。効率よくアウトを取る要因については「試合前の準備からピッチングコーチと捕手と入念に打ち合わせして、それをしっかり頭にいれた状態でイニング間もしっかり話し合ってマウンドに上がれているのが大きな要因だと思います」と説明した。
初回、先頭のウッドに431フィート(約131.4メートル)の特大弾を右翼2階席に運ばれると、2死一塁からはベルにカーブをすくい上げられて再び右翼2階席に391フィート(約119.2メートル)の2ランを許した。ウッドはこれが今季8号でこの時点でナ・リーグトップのドジャース・エドマン、パドレス・タティスに並んだ。
2回は7番から始まる下位打線を投ゴロと三ゴロ2つで3者凡退。3回も二ゴロ、中飛、一ゴロと3者凡退に打ち取り、投球を立て直した。4回も2死から中前打を許したが、7番テナを左飛に打ち取った。5回も簡単に2死を奪うと、3巡目に入った1番ウッドをこの試合初の奪三振となる見逃し三振に打ち取った。
6回は先頭に安打を許したが、その後の3人を仕留めて無失点。7回もこの試合4度目の3者凡退に打ち取って2試合連続で7回を投げ切った。
味方打線が7回まで相手を2本上回る7安打を放ちながら2得点にとどまり、この時点で勝ち投手の権利は得られなかった。しかし、8回に9番ウリアスが同点犠飛を打ち上げ、菅野の負け投手の権利が消えた。
2番手ソトが8回に1失点。打線は9回に1死一、二塁の好機を演出したが、後続が倒れて競り負けた。
地元紙「ボルティモア・サン」のマット・ウェイリッチ記者は自身のXでオリオールズの投手で2試合連続で7回以上を投げて無四球だったのは過去10年で4人目と紹介。2015年のチェン・ウェイン、2019年のジョン・ミーンズ、2024年のコービン・バーンズに続く記録だとした。