「スガノはファンタスティック」2試合連続QSも話題、菅野智之の投球術を指揮官、番記者、ナインも絶賛「彼の後ろで守るのは本当に楽しい」

2025年4月25日(金)5時20分 ココカラネクスト

菅野はチームの信頼を勝ち取る好投を続けている(C)Getty Images

 着実に階段を上がり始めた。

 オリオールズの菅野智之は4月23日(日本時間24日)に敵地で行われたナショナルズ戦に先発。

【動画】打たせて取る!菅野が円熟味あふれるピッチングを披露したシーン

 メジャー5試合目の先発となったこの試合では初回にジェームズ・ウッド、ジュシュ・ベルに2被弾を浴びるなど3失点スタート。序盤に不安定さを見せたが、その後は立て直した。

 ボールを低めに集め、持ち味の打たせて取るピッチングを展開。2回以降は二塁も踏ませず、許した安打は単打の2本のみ、終わってみればチームが3−4と敗れ、3勝目はならなかったが、メジャー自己最多の94球を投げ、7回5安打3失点1奪三振としっかり試合を作った。

 これで2試合連続のQS(6イニング以上を自責3点以下)、無四球と安定したピッチングを披露。菅野といえば、フォーシーム、ツーシーム、シンカー、スプリット、スイーパー、カーブなど多くの球種を操る制球力で知られる。そんなオールドルーキーに周囲の評価も高まっている。

 試合後、ブランドン・ハイド監督は菅野の投球に関して「すべての球種をうまくおりまぜて、緩急を自在に操っていた。初回の失点から立ち直って、7回まで投げたのはファンタスティックだった」と絶賛。

 地元紙『ボルティモア・サン』の番記者、ジェイコブ・カルビン・メイヤー氏は自身のXで菅野の好投について「今夜もトモユキ・スガノが素晴らしいピッチングをしました」と伝えるとともに、現状ではほかの先発陣が苦しんでいることもあり「彼の投球効率の良さと冷静さは新鮮に映る」と高く評価した。

 また若手の有望株、この試合も「8番・二塁」で先発したジャクソン・ホリデーもこんなコメントを残したと同記者は伝えている。

 35歳のオールドルーキーの投球術に関して「彼は本当に素晴らしい!」としながら、具体的には「彼が試合に出るたびに、彼がたくさんのストライクを投げ、試合の終盤まで投げてくれることを知っている。彼の後ろで守るのは、本当にとても楽しいよ」と円熟味あふれる投球で打者を打ち取るシーンにワクワクすると伝えたのだ。

 現在オリオールズの先発投手陣はメジャー30球団ワーストの防御率6.08と苦しむ。そんな中で菅野は孤軍奮闘、まさにエース格になろうとしている。

 今季は山本由伸(ドジャース)、今永昇太(カブス)、千賀滉大(メッツ)などNPB出身投手の快投シーンが多く日本にも届けられる中、35歳のオールドルーキーもしっかり歩みを続けている。引き続きの快投も期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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