Sランス・中村敬斗 日本人初の仏リーグ2桁得点「勝てて本当にうれしい」シュート技術磨き上げ得点量産

2025年4月13日(日)1時30分 スポーツニッポン

 ◇フランス1部 Sランス2−0RCランス(2025年4月11日)

 スタッド・ランスの日本代表FW中村敬斗(24)は11日、アウェーのRCランス戦で2得点をマークした。前半33分と後半43分にゴールを決め、今季リーグ通算11得点。フランスリーグで2桁得点は日本人初で、欧州5大リーグでは13〜14年に15得点、14〜15年に12得点した岡崎慎司(当時マインツ)以来5人目。残留争いするチームを2—0勝利に導いた。DF関根大輝(22)はフル出場し、FW伊東純也(32)は後半33分までプレーした。

 中村敬が欧州にその名を刻んだ。この日はチームの全得点を挙げて快勝に貢献した。これで今季はリーグ11得点。欧州5大リーグでは中田英寿高原直泰香川真司、岡崎慎司に続き、日本人5人目の1シーズン2桁得点を達成。また、フランス1部では南野拓実(モナコ)の9得点(23〜24年)を抜き、日本人シーズン最多得点記録を更新した。

 前半33分、左サイドからの折り返しを右足で合わせて1点目。後半43分にはカウンターの好機に、ギアを上げて追走。長い距離を走ってゴール左のスペースでパスを呼び込むと、最後は右足で逆サイドに流し込んだ。試合を決定づける2点目を奪い、チームを残留圏内の暫定14位に導く主役を演じた。中村敬はテレビのインタビューに応じ、「厳しい試合だったが、勝てて本当にうれしい」と胸を撫で下ろした。

 加入2季目の今季はチーム事情から得意の左サイドだけでなく、2トップの一角やワントップをこなす汎用(はんよう)性の高さも発揮。シュート技術を磨き上げ、得点を量産している。強豪のパリSGやマルセイユから得点を奪う勝負強さも光る。

 19年にG大阪から海を渡り、オランダ、ベルギーと渡り歩いた。オーストリア2部や同1部で地道にキャリアを積み上げてきた、叩き上げのアタッカーはフランスで確かな輝きを放っている。

スポーツニッポン

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