BMW M1000RRで4年目のシーズンを迎える関口太郎「鈴鹿で2分05秒台は出せる!」/全日本ロード

2025年4月15日(火)20時50分 AUTOSPORT web


 全日本ロードレース選手権の最高峰JSB1000クラスを自らのチーム・SANMEI Team TARO PLUSONEで戦っている関口太郎。2020年から参戦を開始し、早くも5年目を迎える。



 今年も相棒となるBMW M1000RRは、2021年型で4年目となる。ファクトリースペックのマシンを投入し、話題となっているオートレース宇部と同じ予算があれば、当然、良いものを使いたくなるのがレース界の常でもあるが、Team TAROとしては“ウチはウチのスタンスでやる”というのがポリシーでもある。


 そんな限られた状況の中でも、2023年、2024年と最終戦鈴鹿には、ドイツのアルファレーシングに“Type7”と呼ばれるキットエンジンを注文。エンジニアのジュリアン・ベニッツにも来てもらい公式予選で自己ベストを更新する2分06秒352をマークした。



2025全日本ロード:関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)

「2024年の最終戦鈴鹿は、2023年に出した2分06秒589を更新するのが目標でしたが、そのときよりもレベルアップできている感触がありました。引っかからなければ、もっと2分06秒台が出たはずですし、2分05秒台に入れられる手応えはありました」


 2024年シーズンは、開幕戦鈴鹿で転倒し負傷。マシンもダメージを受けてしまい、プライベーターにとっては痛い出だしとなったが、その後は、レース毎に調子を上げて行った。


「開幕戦は初日に転倒して肋骨を折ってしまったのは余計でしたけれど、最終戦鈴鹿で自己ベストを更新できましたし、鈴鹿8耐でもチーム最高位でフィニッシュできたので、2024年は良いシーズンになったと思います」


 関口のM1000RRは、ほとんどスタンダード状態で戦ってきた。最終戦鈴鹿のみキットエンジンを使ったが、足回りはスタンダードのままだ。そのパッケージで2分06秒台を記録し、M1000RRのポテンシャルの高さを証明したが、その速度域となるとスタンダード車体の限界も感じたと言う。もちろん、今シーズンも全戦でキットエンジンを使いたいところだが、そこは予算との兼ね合いで難しい。ただ、フロントフォークに剛性の高いオーリンズを投入。先日、行われたPRE-TEST “Round ZERO”で好感触を得たと言う。


「思いのほか順調にセットアップを進められましたし、走り込むこともできたので良いテストになりました。新しいフロントフォークを入れたことで、もっと細かいセットアップが必要になるかと思っていましたがフィーリングもいいですね。Team TAROも話題になるように頑張ります!」


 プライベートでは、昨年の5月に最愛の父・卓三が亡くなり家業の墓石屋『常道屋石材店』を本格的に継ぐことになった。レース活動の傍ら、清掃や供花、埋葬などお墓に関することなら全てを請け負っている。そんな関口も今年の12月には、ついに50歳となる。


「2001年に全日本GP250チャンピオンを獲ってから約四半世紀経ったなんて信じられませんね。今年も多くの皆様に支えられてレースを続けられることを本当に感謝しています。マシン面でもライディング面でも、まだまだやれることはあると思っていますし、毎戦自己ベストを更新できるように今あるパッケージで最大限のことをやっていくのが目標です」


「まだまだ自分の進化を感じられる」という関口の2025年は、どんなシーズンになるのだろうか。



2025全日本ロード:関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)


2025全日本ロード:関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)

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