【オリ番リポート】「早く自信をつかませたい」博志の3連投に込められた首脳陣の思い

2025年4月15日(火)5時0分 スポーツニッポン

 首位を快走するオリックスにおいて見逃せないのが、ブルペン陣の奮闘だ。中でも印象的だったのが、11日の楽天戦。セットアッパーのペルドモが連投でベンチを外れ、古田島も同じく連投中だった3点リードの8回を、3連投となった博志が無失点で切り抜けた。

 「言われたところでいくだけだったので。チームのために、勝ってマチャドにつなぐことだけを意識して投げました」

 現役ドラフトで中日から移籍して2年目の28歳は、言葉に力を込めた。9日のソフトバンク戦では6—2の8回に登板し、1死も取れずに3失点。逆転負けにつながった。それでも翌10日の同戦を経て、右腕は再びリードの展開で、同じ8回を託された。他の投手もいた中で、あえて送り出した理由を、厚沢投手コーチが明かした。

 「一日も早く、失敗を払拭させてあげたかったから。僕は(博志が)8回もいけると思っているので。早く自信をつかませてあげたかった」

 それぞれ9日に12球と23球、10日に27球と12球を投じた古田島、ペルドモと違い、博志は9日に14球、10日に16球といずれも10球台だった。球数の管理も徹底された中で決断された3連投に応えた博志。岸田監督からも「2日前は失敗しましたけど、あの子がやってくれなきゃいけないところ。(博志の)野球人生にとって、今がプラスじゃないかと思っての起用でもある」と称賛された。

 名字の鈴木から今季、登録名を変更。ここまで両リーグトップタイの7試合に登板している。「投げられるだけでも幸せなので。投げられるうちに、たくさん投げておきたいですね」。守護神のマチャドを含め、既に5投手が6登板以上。首脳陣のこれからの投手運用にも、目が離せない。 (阪井 日向)

スポーツニッポン

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