巨人 山下哲治元スカウト部長が死去 71歳 坂本、長野、菅野、岡本ら獲得
2025年4月15日(火)5時30分 スポーツニッポン
巨人は14日、元スカウト部長の山下哲治(やました・てつじ)さんが、13日に胃がんのため奈良市内の自宅で死去したと発表した。71歳だった。広島県出身。通夜は15日午後6時、告別式は16日午前11時からで近親者のみで執り行う。喪主は妻・ゆう子さん。弔問・香典は辞退する意向。
山下さんは広陵(広島)から近大に進んだ経歴を生かし、06〜16年までスカウト部長の重職を担うなどチーム強化に尽力した。在任中にドラフト1位で獲得した坂本や長野、菅野、小林、岡本らは、いずれも主力として活躍。退任後は球団顧問も務めた。
全国各地の球場を飛び回り、自らの目で選手を視察。観戦時は必ず通路側に座り、報道陣の取材を受ける際に周囲の邪魔にならないように常に気を配っていた。元巨人捕手で編成部長も務めた吉田孝司氏(78)はスカウト仲間だった山下さんを「人間性が素晴らしかった。他球団のスカウトからも好かれる人柄があった」と悼んだ。