“本気の米代表”に高まる世界一への機運 大谷翔平の躍動はジャッジWBC参戦の刺激に?「多くの人があの経験を望んでいる」

2025年4月17日(木)17時0分 ココカラネクスト

大谷が異彩を放ったWBC。その檜舞台に立つことを決断したジャッジ。(C)Getty Images

 去る4月14日に発表された決定に米球界は華やいだ。ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジが、来春に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として参戦することを明言したのだ。

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 同代表の指揮するマーク・デローサ監督自らがホストを務めるMLB公式ネット局『MLB Network』の番組内で、ジャッジ本人が発表したWBC参戦。過去大会にも出場が囁かれながら、ヤンキースとの契約問題もあって欠場を強いられていたカリスマが、「一つの大きな使命の下で戦えるのは特別な経験になる」と参戦を決めた。それも主将として出るのだから、チームの機運が高まるのは言うまでもない。

 決して選手とMLB側の補償問題が緩和されたわけではない。WBCはMLBとは管轄が異なるため、出場選手は別の保険加入を余儀なくされる。23年大会ではクレイトン・カーショー(ドジャース)が、その障壁をクリアできずに大会出場を見送った。

 そのため、これまで多くの選手、とりわけ長期契約を結んでいない選手たちが出場を断念してきた。一方で前回大会では、同年オフにFAを控えながら「野球を始めてから今日まで、1位以外目指したことはない。負けていいと思ったことがない」と明言した大谷翔平(現ドジャース)らメジャーリーガーたちが日本代表として参戦。侍ジャパンは激戦を勝ち抜け、瞬く間に世界の頂に立った。

 そんな“ライバル”の姿が、ジャッジらにとって刺激となったのかもしれない。実際、電撃参戦発表後には、米代表としての出場をほのめかすスターが相次いだ。出場が囁かれるメンバーだけを見ても、かつてない陣容となるのは必至だ。

 前回大会の決勝で大谷と名勝負を演じたマイク・トラウトは、日刊紙『Orange County Register』で「まだ、やり残したことがたくさんある。それは間違いない。もちろん出たいし、きっとそうなる」と断言。そして、各国代表の大物参戦がもたらす影響力を語った。

「あの時のファンの雰囲気、そして野球界全体が味わった経験は、多くの人にとって興味深いものだったと思う。そして今では多くの人があの経験を望んでいると思う」

 ジャッジ参戦によって、“世界一”奪還に向けた機運が高まっている米代表。そんな強敵の存在は、大会連覇を掲げる井端弘和監督率いる侍ジャパンにとって間違いなく驚異。開幕まで1年を切った中で、大谷をはじめとするスターたちを厳選し、ケミストリーをいかに高められるかは重要な任務となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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