シティライト岡山は3戦全敗 元ヤクルトの児山祐斗監督は収穫を強調「壁を乗り越えれば勝負できる」

2025年4月17日(木)18時24分 スポーツニッポン

 ◇社会人野球第67回JABA岡山大会 Aブロック シティライト岡山6—7三菱重工West(2025年4月17日 倉敷マスカット)

 シティライト岡山は逆転サヨナラ負けを喫し、3戦全敗で大会を終えた。昨年の都市対抗予選後にコーチから昇格した元ヤクルト投手の児山祐斗監督(29)は、試合後のミーティングで「この悔しさを忘れてほしくない」と選手に熱く訴えた。

 すでに0勝2敗で予選リーグ敗退は決まっていたが「勝つためのオーダー」として大卒新人3人を先発起用。打線も勝利への執念を見せた。2点を追う8回は1死満塁から押し出し死球で1点を返すと、稲林隼人(24)の適時打で同点。さらに、途中出場の浜松晴天(24)の右犠飛で逆転に成功した。

 勝利まであと1人から暗転した。8回から登板した入手2年目の荒田奏斗(23)は、9回2死から二塁打を許し、3連続四球で同点。最後は左前へサヨナラ打を許した。14日の大会初戦、日本製鉄かずさマジック戦でも5—3の9回に新人左腕の藤好昂哉(22)が3点を奪われ逆転サヨナラ負け。再び味わう屈辱に、指揮官の言葉に力が入るのも当然だった。

 「バッテリーは自分たちから崩れなかったり、エラーしなかったら、もっといい点差でいけていると思う。そういうのも含めて、どれくらい自覚を持って臨んでくれるのかと思っています」

 監督就任以降は野手陣の練習量を増やしたり意識付けをしたりすることで打撃のレベルアップを実感。「取られても取り返してやるという雰囲気がある」と評価する。一方で、3試合で19失点の投手陣に関しては、自身も投手出身だけにもどかしさが残る。その中で収穫に挙げたのは若手が得た経験だった。

 「(都市対抗の)予選になったら、もっと苦しいじゃないですか。雰囲気であったりね。ここを抑えたら勝ち、という場面で投げられたことは収穫だと思います」

 約1カ月後には都市対抗予選が始まる。投手陣は右肘のクリーニング手術明けの最速154キロ右腕・稲葉虎大(25)、今大会は未登板だった左腕・水谷倖志(24)も控えており、十分に戦える布陣だ。

 「あと一歩、壁を乗り越えれば勝負できると思う。選手と一緒に成長していけたら」

 若き指揮官は選手とコミュニケーションを密に取り、19年を最後に遠ざかる都市対抗出場に目指す。

スポーツニッポン

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