トヨタ自動車・北村祥治が3安打3打点で猛打をけん引 加藤泰靖は2回無失点に封じ、決勝トーナメント進出
2025年4月17日(木)16時45分 スポーツニッポン
◇JABA岡山大会 トヨタ自動車12—3西部ガス(2025年4月17日 倉敷市営)
トヨタ自動車が12安打12得点の猛攻で、決勝トーナメント進出を決めた。「2番・一塁」で先発出場した北村祥治内野手(31)が2本の適時打を含む3安打3打点。持ち前の勝負強さを見せつけた。
「第1打席で高めの直球を打ち上げてしまった。左中間へのイメージが強かったんで、2打席目以降は基本に戻ってセンターから逆方向に強い打球を打つことだけを考えていきました」
試合の中で修正を施し、結果に結びつけた。第1打席は直球を打ちに出たが右飛。体の開きが早くなってしまっていたことを察知し、2打席目以降は意識を変えた。0—2の3回1死一、二塁で右前適時打を放つと、4—2の4回無死満塁では中前2点打。いずれも1打席目で打ち損じたのと同じ直球を痛烈にはじき返し、打線を勢いづけた。6回には四球と右前打で一挙6得点を演出。藤原航平監督は「北村はいろいろな場面に応じた打撃ができますし、それが彼の持ち味です」と称えた。
チームは予選リーグ3試合で計26得点。指揮官が「年々、各選手が技術をつけ、成長している」と評するように、得点能力は目を見張るものがある。スキルアップだけにとどまらず、試合展開、状況に応じた考え方の最適解を選手たちが共有。野球脳を磨き上げてきた中で、今季の新たなアクセントになっているのが徹底したウエートトレーニングだ。入社10年目を迎えた北村自身も「これだけやるのは初めて」と言うほど、オフから多くの時間を割いてきた。試合のなかった前日も臀部(でんぶ)や背筋を強化。「筋肉の付き方、コンディショニングはすごく良くなってきている」と手応えを口にする。
投げては6回から登板した3番手・加藤泰靖が2回を1安打無失点。大量リードの中でも集中力を切らさず、つけいる隙を与えなかった。「これまでに出てきた課題を克服し、レベルアップしてきている」と藤原監督。投打とも万全の状態で、あす18日の決勝トーナメントに挑む。