マクラーレンのハイパーカー計画に「すごく興奮」。元LMP2王者サム・バードが興味を示す
2025年4月18日(金)12時48分 AUTOSPORT web

マクラーレンが最近発表したハイパーカーへの取り組みに対し、サム・バードはこのプログラムに参加したい意向を示しており、彼がWEC世界耐久選手権へ復帰する可能性が考えられている。
2015年にWECのLMP2チャンピオンとなったバードは、2016年から2021年までフェラーリのファクトリーGTEプロドライバーとして活躍。2023‐24年シーズンからはNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームのドライバーを務めている。
Sportscar365は、現在38歳のバードが2027年にデビューするマクラーレンのハイパーカープログラムで、開発ドライバーやレースドライバーの役割を果たす可能性があることを理解している。
しかし、スポーツカーレースへの復帰の見通しについて尋ねられたバードは、まだ何も決まっていないと控えめに語った。
「たしかに、そのプロジェクトにすごく興奮しているし、(加入することに)興味がないと言えば嘘になる」
「でも、いま言えることはそれだけなんだ。正式発表にとても興奮している。この先何が起きるか見てみよう」
ABB FIAフォーミュラE世界選手権のスタードライバーであるバードは、2022年にライリー・モータースポーツが走らせたフェラーリ488 GTEでル・マン24時間に一度参戦して以来、もっぱら電動オープンホイール・シリーズに専念してきた。
「耐久レースが恋しくてたまらない」と彼は語った。「LMP2でワールドチャンピオンを獲得したときや、フェラーリの複数のワールドチャンピオン獲得に貢献した時期が大好きだった」
「素晴らしい選手権だよ。耐久レースはとても競争が激しい。でも、僕はその最前線でレースをしたことがないんだ」
「僕が乗ったLMP2は、言うまでもなくトップカテゴリーではなかった。GTEもとてもハードだったけど、もっと速いクルマもあった。だからこそ、ハイパーカーの、しかもマクラーレンの話を聞いて興奮しているんだ」
フォーミュラEのドライバーの中には、過去にバードが経験したようにシーズンを通してWECのプログラムに参加する者も少なくないが、彼は両方のカテゴリーに足を踏み入れたいという意向を示した。
「もちろん、僕はつねに検討しているし、イアン・ジェームスやザク・ブラウン、(マネージャーである)ジュリアンやアレクサンダーとも話している」とバード。
「僕らが一丸となって下すどんな決断も、正しいものになると確信しているよ」
「いま、僕はNEOMマクラーレンでの日々にとても満足している。非常に競争力のあるマシンを手にしたし、表彰台を獲得する日が待ち遠しいよ」
「次のステップがあるのか、それともこの素晴らしいチームに残るのか、近いうちに決断を下すことになるだろう。僕としては残れることを願っている」
マクラーレンは、ブラウンが共同オーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツが運営し、ダラーラ製LMDhシャシーを使用すると予想されているハイパーカープログラムについて、公式にはまだ詳細を明らかにしていない。