レアル撃破で高まるCL制覇への期待…アーセナル守護神ラヤ「歴史を作るためにここにいる」

　アーセナルに所属するスペイン代表GKダビド・ラヤがチャンピオンズリーグ（CL）制覇へ意欲を示した。17日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』がコメントを伝えている。

　2シーズン連続のCL参戦となったアーセナルはリーグフェーズから安定した戦いを披露し、リヴァプール、バルセロナに次ぐ3位で決勝トーナメントへ“ストレートイン”。ラウンド16でPSVを2戦合計9−3という大差で破ると、前年王者レアル・マドリードとの対戦となった準々決勝では圧巻の戦いを披露する。

　本拠地『エミレーツ・スタジアム』で行われたファーストレグでは、デクラン・ライスが“名手”ティボー・クルトワから衝撃的なフリーキックを2本決めると、偽9番起用が続いているミケル・メリーノもネットを揺らし、3−0で先勝。セカンドレグではミスから1点を失ったものの、ブカヨ・サカとガブリエウ・マルティネッリのゴールで要塞『サンティアゴ・ベルナベウ』を攻略した。

　歴代最多15度の欧州制覇を誇る百戦錬磨の王者を下し、16シーズンぶりのベスト4進出を決めたアーセナル。クラブ史上初のビッグイヤー獲得へサポーターの期待は日に日に高まっており、データサイト『Opta』が算出した優勝可能性では「28.7％」とベスト4進出チームの中でトップとなっている。

　当然、選手たちが見据えているのも欧州最強クラブの座だ。最後尾から堅守を支えている守護神ラヤは「力強い勝利だった。マドリーに2度とも勝てたことは素晴らしい」とレアル・マドリード撃破を喜びつつ、優勝への思いを次のように語っている。

「アーセナルが最後にCL準決勝に進出してから長い時間が経ったが、僕たちは歴史を作るためにここにいる。そして、夢が叶うことを願っているよ。そのためにあらゆる手段を尽くすが、一番大切なのは一歩一歩進み、今この瞬間を大切にすることだ」

　決勝の地『アリアンツ・アレーナ』への切符をかけた準決勝ではパリ・サンジェルマン（PSG）と激突。リーグフェーズでは15位と苦戦したが、ラウンド16で優勝候補筆頭との呼び声高かったリヴァプールを撃破し、リーグ・アンでは7試合を残して4連覇を決めるなど、シーズン終盤にかけて尻上がりに調子を上げている。アーセナルはリーグフェーズ第2節で2−0と勝利しているが、ラヤも「今のPSGは別のチームであり、リーグフェーズの時よりもさらに良い状態だ」と警戒感を示した。

　準決勝ファーストレグは現地時間29日に『エミレーツ・スタジアム』で、セカンドレグは5月7日に『パルク・デ・プランス』で行われる。


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