佐藤駿が意地のフリー4位「後半はかなりしんどかったですが…」 体調不良に負けず4回転ルッツ決める
2025年4月18日(金)22時56分 スポーツ報知
男子フリーで演技する佐藤駿 (カメラ・頓所 美代子)
◆フィギュアスケート 世界国別対抗戦 第2日(18日、東京体育館)
男子フリーが行われ、佐藤駿(エームサービス・明大)は169・62点で4位だった。冒頭から4回転ルッツ、続く4回転—3回転トウループの連続ジャンプを着氷。2本目の4回転トウループは着氷が乱れたが、演技をまとめて力を発揮した。「後半はちょっと動けていなかったですが、前半は本当にルッツとトウループともにきれいなジャンプが跳べていたかなと思います」と振り返った。
16日夜から頭痛を覚え、ショートプログラム(SP)当日の17日朝には38度台の発熱。この日は「熱は下がりました」と快方には向かっている様子だが「喉(の症状)だけかなという感じですかね」と決して万全ではなかった。それでも意地を見せた。「案の定、後半はかなりしんどかったですが、ファンの皆さんやチームの皆さんの声援がすごく後押ししてくれたかなと思いますし、そのおかげで最後まで滑りきることができたのかなというふうに思っています」と周囲に感謝した。
一方で「体調管理も1人のアスリートとして実力なのかなとも思うので、これがもし五輪シーズンというか、全日本だったりとかで(病気に)なってしまったら元も子もないので、しっかりと体調を崩さないようなコンディション調整をしっかりとして、食事だったりとかにもしっかりと気を付けていけたらいいのかなと思いました」と反省も忘れなかった。
2026年ミラノ・コルティナ五輪前では最後となる団体戦。この日はペアのSPで三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が首位発進するなど、4大会ぶりの優勝に向けて気を吐いた。第2日を終わり、日本は合計80点で2位をキープした。米国が首位で変わらず95点。19日はペアのフリー、女子フリーが行われる。