日本サッカー協会が落雷事故防止へ注意喚起 急な冷風も雷の兆候 近くに避難場所がない場合は?
2025年4月18日(金)19時13分 スポーツ報知
日本サッカー協会は18日、サッカー活動下に置ける落雷事故防止対策、熱中症対策への注意喚起を行った。10日に奈良市で部活動中のサッカー部員が落雷事故にあった件を受け「事故にあわれた選手の1日も早い回復を祈念しております。近年の温暖化や環境変化の影響に伴い、年々全国での落雷件数が増加しており、屋外での活動における事故防止対策がより求められている状況です」とし、改めて落雷、及び今後気温の上昇が予想される中での熱中症対策について周知を求めた。
落雷対策については、以下の通り。
〈1〉気候変化により落雷事故のリスクが増加。特にグラスルーツレベルでは、安全な避難場所がないことも多く、事前準備が重要。
【原則】雷の兆候があれば、公式戦・練習を即中止。雷注意報が出たら、専門サイトで常時確認。必要に応じて日程変更等も検討。
〈2〉気象情報の確認方法 気象庁の「雷注意報」や「雷ナウキャスト」で情報収集。目視・音による兆候判断も有効(黒い雲、冷風、雷光・雷鳴など)。
〈3〉避難場所の確認
【安全な場所】自動車の中、鉄筋コンクリートの建物、避雷設備のある建物【危険な場所】木のそば、テント、あずま屋など。
【近くに安全な建物や乗り物がない場合】電線や鉄塔、電柱の高さ5メートル以上の高い建物の付近。ただし2メートル以上離れる。※木は電気を通しにくいため側撃が起こりやすく距離を取っても危険。
〈4〉活動再開の基準
雷の兆候が止んでから20〜30分経過後に再開。雷が続く場合は中断・中止継続。
〈5〉落雷時の応急対応
心肺停止ややけどなどの症状に応じてAED・心肺蘇生・冷却処置。救急車を呼び、到着までに応急処置を実施。