“ビッグバン”中谷潤人、増量へ専属栄養士帯同…6月予定の次戦へロス合宿、来年の尚弥戦も見据え肉体作り着手
2025年4月18日(金)6時30分 スポーツ報知
弟・龍人マネジャー(右)を相手にミット打ちを行う中谷
プロボクシングWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27)=M・T=がスーパーバンタム級世界4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=との夢の対決に向け、本格的な肉体作りに着手する。中谷は6月予定の次戦へ、今月中にも米ロサンゼルスでの強化合宿を開始。新たに専属の栄養士が帯同することが17日、分かった。
ロス合宿ではこれまで、料理修業経験のある弟の龍人マネジャー(25)が調理を担当したが、今回からは管理栄養士の資格を持つ栄養士が3度の食事を準備。米や肉、野菜などの食材をバランス良く使ったメニューで、たんぱく質やビタミンなど必要な栄養素をしっかり摂取する。練習や次戦でのパフォーマンスを落とさないようにする目的だけではない。「(規定体重が約1・8キロ重い)スーパーバンタム級の体にするために」と、中谷は変更後の階級にも対応できる肉体作りを今から準備するのだ。
減量のために栄養士のサポートを受けるボクサーは多いが、階級を上げることを念頭に長期的な視野に立った取り組みは異例。次戦をクリアした後、来年の井上との夢対決には事前にスーパーバンタム級で数試合経験することが必要という中谷ならではの考えだ。「濃縮してきたものを試合で爆発させる」という中谷は食事を追求し、ハードな練習で磨き上げた肉体で、愛称のごとき“ビッグバン”を起こしていく。(谷口 隆俊)