ソフトバンク・中村の2季ぶり本塁打も逆転負け 今季3度目3連敗で再び単独最下位
2025年4月18日(金)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク3-4楽天(2025年4月17日 みずほペイペイ)
ソフトバンクの中村晃外野手(35)が17日、楽天戦で6回に今季1号を放った。右脇腹痛が癒えて今季初出場した栗原陵矢内野手(28)の中前打などで2死一、二塁としたチャンスで先制3ランを右翼スタンドまで運んだ。だが、試合は終盤に暗転する。2点リードの9回にロベルト・オスナ投手(30)が3失点し、3—4と逆転を許した。チームは今季3度目の3連敗で再び単独最下位に転落した。
スタンドが沸いた。中村が2023年9月30日の日本ハム戦以来、2シーズンぶりの一発となる先制3ランを放った。
「カウント有利に持っていくことができて、思い切っていくことができた結果だと思います」。6回2死一、二塁のチャンスで楽天の先発・岸が3ボール1ストライクから投じた直球を振り抜いた。歓声とともに打球は右翼スタンドに突き刺さった。
この回は先頭の今宮が四球を選び、右脇腹痛から復帰した栗原が今季初安打となる中前打で続いた。無死一、二塁から山川、正木が凡退した直後に放った価値ある一発だった。
2回に内野安打、8回に左前打を放ち、今季初となる猛打賞も記録した。前日16日の同カードでもマルチ安打をマークしており、少し当たりが止まっていたが、再び快音を響かせている。経験豊富な背番号7は「上がったり下がったりはあるので。毎日、打撃練習で探しながら」と冷静に振り返った。
小久保監督から託された代打の切り札としての役割に全集中して始まったシーズン。近藤が離脱する非常事態により、開幕4戦目の1日・日本ハム戦から先発出場が増え、存在感を示している。柳田が故障離脱するとクリーンアップの3番も託された。
この日は栗原の復帰に伴い「6番・一塁」で出場。どんな役割でもチームに貢献する打撃を見せてくれるのが仕事人・中村晃の真骨頂だ。チームは逆転負けしたが、小久保監督も「晃がええところで打ったね。やっぱり(栗原が)一人、入るだけでね。晃を下げて、健太(今宮)を(2番に)入れての打順だったけど」と、打線のつながりには手応えを口にした。
チームはどうにも乗り切れない。今季早くも3度目となる3連敗で再び単独最下位に転落した。35歳のベテランは「プロ野球なのでこういう結果になることもある。しっかり反省して、課題を見つけて、次の日に備えるしかないと思うので」と前を見据えた。 (木下 大一)