DeNA・牧 志願の今季初4番で初回に巨人・マー君撃ちV撃!2回にはKO打

2025年4月18日(金)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ DeNA9—1巨人(2025年4月17日 東京D)

 まさに4番の仕事だ。DeNA・牧秀悟内野手(26)が17日の巨人戦で田中将の完全攻略に大きく貢献した。首脳陣に申し出て今季初めて4番で出場。初回は右前へ先制打、2回は右中間へ適時二塁打を放ち、2回までに6点を奪ってKOした。前日までの2試合連続零敗から一転、今季最多9得点の猛攻で大勝。打線の中核として奮起し、同一カード3連敗を阻止した。

 これこそ4番の仕事だ。連敗を、連続イニング無得点を止め、そのバットでチームを勝たせた。日米通算198勝を誇る田中将を2回KOし、大勝へ導いたのは今季初の4番に座った牧だった。

 「久々でしたけど、4番はチャンスで回ってくることが多い。4番の大切さを新たに確認できたと思う」。そう語る姿が大きく見える。それほど価値ある活躍だった。

 まず初回1死二、三塁では外角低めの136キロスプリットを右前へ。「打ちにいく中でたまたまいいところへ落ちた」というが、見逃せばボールの難しい田中将の決め球を下半身で粘り、巧みに運んだ。過去2試合連続で零敗し、20イニング連続無得点だったチームにもたらした先制点。5番・佐野が中犠飛で続くと2回だ。2死一、二塁から三森、度会、牧が3者連続適時打。「チャンスでなんとか還したかった」という牧の右中間2点二塁打で田中将をKOし、15安打9得点を呼んだ。

 田中将とは楽天時代の21、23年に対戦。2試合で計6打数1安打にとどまり、勝つこともできなかった。「子供のときから見ていた投手。でも、対決となったら勝たないといけない」。そんな思いで臨んだこの試合には大きな覚悟もあった。

 零敗した前夜の試合後だ。三浦監督に「明日(17日)4番で行きたい」と直訴した。その直前のコーチ会議で「4番・牧」を決めていた指揮官は「そのつもりだ」と即答。「ベンチと牧の気持ちが一致した4番」と説明した。オースティンが不在の中、チームを背負う固い決意。牧は「それなりの覚悟を持って球場入りした」と言い、有言実行の5打数3安打3打点で応えた。

 3連戦3連敗を阻止し、チームは最下位から4位に浮上。ここから「4番・牧」が上昇気流へ乗せていく。(秋村 誠人)

スポーツニッポン

「DeNA」をもっと詳しく

「DeNA」のニュース

「DeNA」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ