【リーグワン】2部の花園が入れ替え戦圏内の暫定2位に浮上
2025年4月18日(金)22時26分 スポーツニッポン
◇NTTジャパンラグビーリーグワン2部 花園近鉄ライナーズ54—21九州電力キュウデンヴォルテクス(2025年4月18日 近鉄花園ラグビー場)
1年での1部復帰が見えてきた。2部3位だった花園は54—21で九州を下して勝ち点5を重ねて暫定2位に浮上。入れ替え戦圏内に入った。5連勝の勢いのまま5月3日には入れ替え戦争いのライバル・東葛とホームの花園で対戦。最終節の5月10日には首位・愛知戦が控えており、ラストスパートに入る。
前半は14—14と九州のFW戦にてこずった。ラインアウトのミスとペナルティーを重ねたことで劣勢を招いた。フランカーのパトリック・タファ主将(25)はハーフタイムに「前半はすべて忘れよう。すべてリスタートしよう」と呼びかけて修正すると、後半だけで6トライ、40点を奪った。「前半の悪い流れを克服できて満足している。この自信を持ってNEC(東葛)と戦いたい」とタファはうなずいた。
試合の流れを花園に持ってきたのはWTB江川剛人(24)だった。後半3分に勝ち越しトライを挙げると、17分にはCTBに入っていた丸山凛太朗(25)からの長いキックパスを右隅で受けてそのままトライ。24分にもトライを重ねて2試合連続のハットトリックを達成した。
プレーヤー・オブ・ザ・マッチ初受賞の江川は「めちゃくちゃ嬉しい。自分の強みを結構、見せることが出来た」と胸を張る。「丸山さんには練習から、狙っとけとよく言われていた」と2トライ目のシーンを振り返る。「ほんまにびっくり。最高ッス。勝ち点5に2試合連続で絡めて嬉しい。残り2試合、やることは変わらない。1週空くので、より自分を高めてやっていきたい」と“1部昇格の使者”として気持ちを高めていた。