17歳の岸里奈が初女王  「最後はかっこ悪い終わり方でしたが初優勝できて良かった」 10月の世界選手権代表入りに前進

2025年4月19日(土)17時37分 スポーツ報知

ゆかで演技する岸里奈(カメラ・岡野 将大)

◆体操 全日本個人総合選手権 第3日(19日、高崎アリーナ)

 世界選手権(10月・インドネシア・ジャカルタ)の代表2次選考を兼ねた大会で、女子の決勝が行われ、昨夏のパリ五輪代表の岸里奈(戸田市SC)が、合計108・431点で初優勝を飾った。

 跳馬(14・366点)、段違い平行棒(13・633点)で首位。続く平均台(13・500点)でややふらつくなど得点を伸ばせなかったが、最終演技の床。冒頭で自身の代名詞にもなってきたH難度の大技「シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)」を予選に続き成功させるなど躍動感たっぷりの演技で会場を沸かせた。終末技の屈伸ダブルの着地でミスは出たとはいえ、12・666点。初のタイトルを手にし、新エースを襲名した。「最後かっこ悪い終わり方でしたが、初優勝できて良かったです」と笑顔を見せた。

 昨夏パリ五輪に出場し、団体総合8位、個人総合にも出場し、11位だったが、得意の床で7位入賞を果たすなど経験を積み、世界で自身の位置づけを認識。「世界で戦うとダイナミックさが足りないなとすごい感じた。パッとしない演技をすると点数は下がってしまうので、力強さをプラスすることで世界でも活躍できる選手になれるのかなと思い強化してきました」と視線を世界に向け、新たなステージに上がった。

 世界選手権の代表選考は、女子は4枠。個人総合の2枠は、同大会の予選と決勝、NHK杯の合計得点で上位2人を選ぶ。種目別枠も2で、跳馬14・200点、段違い平行棒14・400点、平均台13・700点、床運動13・300点に設定した「基準得点」を、より大きく上回った選手を選出。基準をクリアできなかった場合は個人総合の次点者が選ばれる。

スポーツ報知

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