山田二千華、初代女王へ「自分たちは挑戦者」Vリーグ連覇のNEC川崎が快勝発進…SVリーグチャンピオンシップ
2025年4月19日(土)0時26分 スポーツ報知
第1セット、サービスエースを決めて喜ぶNEC川崎の山田二千華
◆バレーボール大同生命SVリーグ女子▽チャンピオンシップ準々決勝第1戦 NEC川崎 3—0(25—15、25—19、25—19)(18日、神奈川・川崎市とどろきアリーナなど)
初代女王を決めるチャンピオンシップ(CS)が始まった。準々決勝第1戦は神奈川と福島で2試合が行われ、レギュラーシーズン(RS)2位のNEC川崎は、ホームで同7位の東レ滋賀をセットカウント3—0のストレートで下し、次週の準決勝進出に王手をかけた。試合後にパリ五輪代表のミドルブロッカー・山田二千華がチーム2位の16得点でプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれた。
山田は勝利後の記者会見で「スタートから自分たちのプレーが出せた試合。この一戦も含めて、これからは負けられない試合になってくるので、全員が全てを懸けて、準備してきたものを出している。今日はそれが結果につながったし、POMは久しぶりだったんですけど、こういう場で自分のパフォーマンスが出せたのはすごく大きいと思うので、自信に変えて、さらに成長しながら勝ち続けていけたらいい」と胸を張った。
獅子奮迅の活躍だった。第1セット(S)、3—1の場面で山田は相手の前に落とすサーブでエースを奪い、流れをつくった。セット中盤には元イタリア代表で今季最多得点の東レ滋賀・シルビア・チネロ・ヌワカロールのスパイクをブロックでシャットアウト。「ヨッシャー!」と絶叫した。
先発したセッター・塚田しおり、二枚替えで出てきた沢田由佳主将とのコンビも良く、テンポの速い攻撃で相手を翻弄(ほんろう)。アタック決定率は83・3%を誇った。マッチポイントからはサーブで崩し、最後は島村春世のスパイクにつなげた。
前身Vリーグでは昨季限りで引退したエース・古賀紗理那さんを擁して2連覇を飾った。“女王”として昨秋に新たに開幕した大同生命SVリーグに参戦。RS44試合を戦い抜き、2位でCSに進んだ。“3連覇”の期待もかかるが、山田は「そもそも試合数も違うし、自分たちでも未知な中でやっている。そういった意味では、自分たちは昨年度優勝しているとしても、SVリーグに挑戦しているので、“挑戦者”だと思っています」。まずは20日に2連勝で準決勝進出を懸けて挑む。