ペア“りくりゅう”真の世界一へ「答えは出た」自己ベスト全て塗り替え五輪イヤーへ
2025年4月19日(土)20時48分 スポーツニッポン
◇フィギュアスケート世界国別対抗戦最終日(2025年4月19日 東京体育館)
ペアのフリーが行われ、世界選手権優勝の“りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が自己新記録の145・06点をマーク。前日のSPに続いてトップとなり、日本チームに貢献した。公認記録となる合計点も226・05点と自己ベストを約2点更新。全て自己ベストを塗り替え、今季を締めくくった。
序盤の3連続ジャンプは回転不足となったが意地で着氷。スロー3回転2本とも降り、3つのリフトは全て最高のレベル4でそろえた。死力を尽くし、演技後しばらく動けなかった。三浦は「最後まで笑顔で滑り切れた」と笑い、木原も「気持ちでカバーしてパーソナルベストを更新できて良かった。とにかくケガしなかったのが一番」と安堵(あんど)感をにじませた。
SP、合計と合わせて全て過去の記録を塗り替え、木原は「今季積み上げたことを評価して頂いて凄くうれしい」と実感を込め、と語った。
プレ五輪イヤーに世界の頂点に2年ぶりに返り咲き、今大会で自己記録も上積み。最高の形でシーズンを終えた。金メダルを狙うミラノ・コルティナ五輪は強敵のロシア勢が予選をクリアすれば参戦となる。木原は「どのオーダー(演技の構成順)が一番気持ち良くやれのか、確率がいいのか考えたときに頭の中で分かっているオーダガーがある。2年間かけていろいろ挑戦してきた。自分たちの会っているオーダーは確実に答えは出た。来年はそれかな」と自信を口にした。
今季序盤は結果にこだわすぎ、競技を楽しむ原点を見失っていた。「今回の結果を受けていろいろ改善したい」とさらなる高みを見据えた三浦は「自分たちのやってきた練習はうそをつかない。それを信じて楽しむだけです」と強調。激動の今季を終え、真の世界一を狙う来季へ。りくりゅうの挑戦は続く。