ソフトバンク 止まらぬ負の連鎖 周東欠場に正木が負傷交代、小久保監督「新しい若手が出るしかない」

2025年4月19日(土)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク1—2西武(2025年4月18日 ベルーナD)

 負の連鎖が止まらない…。ソフトバンクは18日、西武に1—2で敗れ、今季初の4連敗を喫した。開幕から16試合連続安打をマークしていた周東佑京内野手(29)が古傷の左膝を痛めて欠場。5回には正木智也外野手(25)がスイングの際に左腕を痛めて交代するアクシデントにも見舞われた。打線は無安打で得点は内野ゴロの間に奪った1点だけ。61年ぶりに「無安打有得点」で敗れ、両リーグ最速の10敗到達となった。

 リードオフマンに加え、5番打者も負傷する激痛が走った。さらに61年ぶりの“ノーヒットワンラン”で今季初の4連敗。「今年のホークスの戦いの中でこういう時。ここからどうするか」と小久保監督。昨年のリーグ王者が負のスパイラルから抜け出せずに苦しんでいる。

 次々と不運が襲いかかる。前日17日に楽天に敗れて本拠地で3連敗。移動ゲームとなったこの日の試合前練習では、開幕から16試合連続安打中の周東が途中から姿を消した。古傷の左膝の状態が悪化したため、ジョギング後にグラウンドから室内へ。無念の欠場となった。指揮官は「去年からあまり良くないです。抹消はせず、休ませながらですね」と状態を説明し、開幕からずっと守ってきた中堅には牧原大を起用した。

 試合は有原、今井の両開幕投手の投手戦になった。0—0の3回2死三塁、広瀬隆の適時失策で先制点を献上する。打線は今井の前に無安打が続いた。攻撃開始時にベンチ前で円陣を組んだ5回にまたもアクシデントが起きた。先頭・正木が今井の初球を空振りした際に左腕を痛めて、苦悶(くもん)の表情でグラウンドにうずくまった。そのままベンチに下がると、代打に柳町が送られた。

 正木は試合中に埼玉県内の病院へ。検査後に左腕を三角布で固定した状態でベルーナドームに戻り、「やった時はめちゃくちゃ痛かったけど、まだ診断結果が出ていないので分からないです」と話した。小久保監督は「亜脱臼みたい。厳しい。新しい若手が出るしかない」と話した。

 結局、打線は西武の今井、平良の継投の前に0安打1得点に終わった。“ノーヒットワンラン”での敗戦は1964年5月13日の近鉄戦以来、球団61年ぶり。さらに4連敗を喫し、17試合以内での10敗到達はダイエー時代の96年以来29年ぶりの屈辱となった。

 正木はきょう19日に出場選手登録から外れる見通しで、開幕からスタメンで出続けるのは山川だけになる。昨季リーグ王者がシーズン早々に超緊急事態を迎えている。(井上 満夫)

スポーツニッポン

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