最軽量級の柔道・角田夏実、無差別選手権出場へ…語った意気込みと挑戦の理由「不安や怖さもある」
2025年4月19日(土)18時54分 読売新聞
前日の記者会見に臨んだ(左から)新井、角田、井上朋香
体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権が20日、横浜武道館で行われる。パリ五輪48キロ級で金メダルを獲得し、推薦選手として最軽量級から挑む角田夏実(SBC湘南美容クリニック)は19日、「不安や怖さもある中、出られることをうれしく思う」と語った。
角田は3度目の出場。2020年は初戦で敗退したものの、21年は体重差2倍の選手に反則勝ちで1勝を挙げた。五輪後初となる国内大会へ「五輪のようなともえ投げや関節技を出せるかは自信がないけど、期待に少しでも応えたい」と意気込む。6月の世界選手権への選考会を欠場し、重量級との対戦でケガのリスクもある大会への挑戦を決めた理由を「五輪前から挑戦したかった。世界選手権と両方を目指すと、どっちも中途半端になってしまうんじゃないかと思った」と説明する。五輪の混合団体ではフランスとの決勝で2階級上の選手をともえ投げで鮮やかに仕留めており、再現に期待がかかる。
優勝争いは世界選手権78キロ超級代表の新井万央(日体大)ら重量級選手が中心となりそうだが、今回から「脚取り」が一部解禁され、立ち姿勢で相手と組んだ状態に限り、帯から下を攻撃しても反則とならない。軽量級の選手にどこまで有利に働くかも注目される。