横浜M暫定指揮官「たくさんの修正は難しかった」 23年ぶり単独最下位に陥落もACLEへ「前を向いて」
2025年4月20日(日)22時22分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第11節 横浜M1—3浦和(2025年4月20日 埼玉スタジアム)
横浜F・マリノスはアウェーで浦和に1—3で敗れ、15年以来10年ぶりに7試合白星なしに終わった。02年以来23年ぶり、1シーズン制では初の単独最下位に陥落。18日にスティーブ・ホーランド氏(54)が監督解任され、パトリック・キスノーボ・ヘッドコーチ(HC、44)が暫定的に指揮を執ったが好転しなかった。
横浜Mにとって白星は遠く、トンネルは長い。キスノーボHCは試合後の会見で「ボールを握る時間はたくさんあった。全体的に選手たちは(チームが求める戦術を)やろうと表現してくれた。選手たちはよくやってくれた」と振り返りつつ、監督解任後の短い調整時間を強いられ「たくさんの修正は難しかった」と厳しい表情で語った。
守備が4試合連続複数失点で崩壊した。0—0で迎えた前半終了間際、DF松原が自陣ペナルティーエリア手前でファウル。このFKを相手MFサヴィオに右足で直接決められて先制された。
2失点目は0—1の後半開始直後、ゴール前でDF諏訪間が処理を誤りキックミス。こぼれ球を相手MF渡辺に拾われると、そのままネットを揺らされた。さらに後半43分にはCKの流れから失点。キスノーボHCは「セットプレーの2次攻撃を防ぐことができなかった」と指摘した。
リーグ戦最下位に沈んだ苦しい状況のまま、アジア・チャンピオンズ・リーグ・エリート(ACLE)準々決勝アルナスル戦(26日)が開催されるサウジアラビアに乗り込む。暫定指揮官は「簡単な大会ではないが、われわれは前を向いて準備する」と切り替えた。