【アンタレスS】ミッキーファイト重賞3勝目!余裕たっぷり2馬身半差 ルメール「強い」

2025年4月20日(日)4時30分 スポーツニッポン

 ダート重賞「第30回アンタレスS」が19日、阪神競馬場で行われ、クリストフ・ルメール(45)と新たにコンビを組んだ圧倒的1番人気ミッキーファイトが2馬身半差の完勝で重賞3勝目を挙げた。今季のターゲットに定める帝王賞(7月2日、大井)に向けて弾みをつけた。

 直線入り口。544キロの巨体にルメールが肩ムチで合図を送ると、ミッキーファイトは闘志をむき出しに前を行く2頭を悠々とかわした。四肢で力強く砂塵(さじん)を巻き上げ、後続との差をどんどん広げていく。最後は余裕たっぷりに2馬身半差。危なげない完勝劇に、達人ルメールも「強い。タフな馬で体も凄く奇麗で大きい。いつも通り長く脚を使ってくれた」と称賛が止まらなかった。

 スタートと同時に前に飛び出したが、徹底先行型のサンデーファンデー&マーブルロックが突っ張って、初角から外を回らされる厳しい形に。見守っていた田中博師も「馬が怒るような展開」と肝を冷やしたというが、そんな懸念にも馬はどこ吹く風。力むそぶりを見せたのも束(つか)の間、すぐに折り合った。「今回は(コース)1周の1800メートル。一番いいね。落ち着いて息も入ってリラックスできた」とルメール。前半5F60秒8と締まった流れで先行集団の手応えが早々に怪しくなる一方で、ミッキーファイトの体力だけは最後まで尽きることはなかった。

 デビュー前から厩舎では“ネクスト・レモンポップ”と嘱望されていた剛力の持ち主。その能力の高さは「1800〜2000メートルのトップレベルで走れる馬」とルメールのお墨付きとなった。昨年末に引退した厩舎の大看板のG1初勝利が5歳時だったことを思えば、ファイトの歩みは順風満帆といえる。次走は年始の段階から目標に定めていた帝王賞。「緩かった体が少しずつ締まってきた。まだまだ先に良くなるイメージを持っている。今まで(7戦中6戦に騎乗していた)戸崎騎手が脚の使いどころを丁寧に教えてくれてきた。これからも大切に育てていきたい」。最強4歳世代の旗手フォーエバーヤングとの再戦の日まで、もう負けない。

 ◆ミッキーファイト 父ドレフォン 母スペシャルグルーヴ(母の父スペシャルウィーク)21年5月5日生まれ 牡4歳 美浦・田中博厩舎所属 馬主・野田みづき氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績8戦5勝(重賞3勝目) 総獲得賞金1億8538万7000円 馬名の由来は冠名+頑張れ。

スポーツニッポン

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