女子フルはママさんランナー遠藤知佐が初V かすみがうらマラソン2025盛況
2025年4月20日(日)14時31分 スポーツニッポン
かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2025(スポーツニッポン新聞社など主催)は20日、茨城県土浦市、かすみがうら市(川口運動公園J:COMフィールド土浦周辺発着)で1万5832人がエントリーして行われた。
湖沼面積で国内2位の霞ケ浦を舞台に多くのランナーが完走。フルマラソン女子は2回目出場の遠藤知佐(36=PTC)が2時間46分38秒で初優勝を飾った。
ライバルと競り合う場面もあったが、終盤に逆転。2位に2分38秒差をつけて先頭でゴールに飛び込み「うれしいですね」と笑顔。自らを追い込むタイプで「コースがキツいので、あえてここで鍛えたいと思った」と振り返った。
かすみがうらマラソンには2回目の出場。初出場だった8年前は「記録は3時間半くらいだった。当時の自己ベストがそれくらいで…」という。今回は、昨年まで大会を連覇した松村幸栄から「前半が上りでキツいのでうまく調整し、直線で淡々と走ること。そうすれば前に人がいても抜ける」と助言されたという。「走り方を意識した。(ライバルに)結構先に行かれたが、姿が見えていたので絶対大丈夫だと思った」と焦らず結果につなげた。
東京・北多摩高時代は陸上部に所属。その後はバレーボールをしていたが「大学2年の時に東京マラソンの抽選に当たったこと」をきっかけに走り始めた。それから毎年1回、フルマラソンに出場するようになった。
普段は会社員で6歳の娘を育てるママ。「産後にクラブチーム(PTC)に入って皆とタイムを競い合っていたら、ここまで来ることができた」。皇居ランなどで練習を積み、実力アップ。「最初は5時間を切れなかった」というが、大型市民マラソンで優勝するまでに成長した。
かすみがうらマラソンについて「拠点が東京なので、当日に来られることが魅力。皆さんの応援も力になった」と感謝した。今後に向け「2時間40分以内を目指している」と力強かった。