ロバーツ監督の“注文”に持論 得点圏打率.095の大谷翔平が告白したチャンスでの胸中「どんな場面でも自分の打撃を」

2024年4月21日(日)16時0分 ココカラネクスト

この日もチャンスで一本が出なかった大谷。試合後には自身の想いを口にしている。(C)Getty Images

 生みの苦しみの時期なのか。ドジャースの状態が芳しくない。

 現地時間4月20日、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたメッツ戦でドジャースは4-6で敗戦。これで直近3カード連続での負け越しとなった。

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 もっとも、チーム全体を見れば、極端に状態が悪いわけではない。トータルの戦績は12勝11敗で勝ち越しを維持。熾烈を極める地区においても首位を堅持している。とりわけ打撃陣は個々を見ても、ムーキー・ベッツ(打率.356、6本塁打、OPS1.117)や大谷翔平(打率.359、4本塁打、OPS1.049)、ウィル・スミス(打率.351、1本塁打、OPS.850)、など、中軸は目に見える結果を出している。

 ただ、20日のメッツ戦で2度の満塁の絶好機をふいにしたことからも分かる通り、今のドジャースはチャンスの局面をことごとく活かせていない。デーブ・ロバーツ監督も、地元スポーツ専門局『Sports Net LA』で「十分な得点を挙げられていない」と手厳しく指摘するほどだ。

 個人としては輝きを放つも、チームのケミストリーはまだまだ途上。そんなスター軍団にあっては、大谷もチャンスでの悩めるうちの一人だ。

 この日も背番号17は“絶好機”を逸した。

 初回無死二塁、2回2死二塁、8回1死二塁の局面ではそれぞれ四球で出塁し、18試合連続出塁。1点を追う5回に先頭打者として打席に立った際には、エンタイトル二塁打を記録。今季最多となる4度の出塁を果たした。

 一方で、チームが3点をリードされた6回1死満塁で迎えた打席では、相手3番手右腕ドリュー・スミスの内角へのカッターに空振り三振に倒れた。渾身のスイングも空を切り、球場全体からため息が漏れた。

 これで得点圏打率は.095(21打数2安打)と低迷。打率が良いだけに、ロバーツ監督も「ショーは素晴らしい活躍をしている。彼は最高の選手でありたいと思っているし、成長したいとも思っている。ただ、私は十分理解しているけど、ストライクゾーンをコントールしないといけない」と注文を付けた。

「先日言及したように、彼がここ数日のようにストライクゾーンをコントロールし続けることが出来たら、彼は本当に、本当に見ていて楽しい存在になる」

「自分の打撃をしっかりどんな状況でも変えずにいければ」と吐露

 より“楽しい存在”になるために求められる進化。日々プレッシャーに晒される状況でのそれは容易ではないが、本人は現況をどう捉えているのか。

 20日のメッツ戦後に実施されたインタビューで、「投打がかみ合ってないかなというのはありますけど、それでも全試合、近い点差で粘っていますし、そこはみんな必死になってやっている」とチームを慮った大谷は、得点圏での心の持ちようについては、「特に変えないようにするのが変えたことかなと思うので、全打席、どのようなシチュエーションでも、自分の打撃をしっかりどんな状況でも変えずにいければ」と吐露。

 そして、ロバーツ監督の「ストライクゾーンをコントロールし続ける」という指摘に対する自身の考えも明かしている。

「単純に(ストライク)ゾーンが多少広がっているところかなと思う。アグレッシブなのが悪いとかではなくて、そのアグレッシブなゾーンがまず広がっているというところで。スコアリングポジションじゃない場面は、比較的しっかりできているので、そこを継続していこうということですかね」

 平常心こそさらなる飛躍のカギ——。周囲の喧騒をよそに集中を高める大谷が、いかに状態を高められるか、そしてクラッチヒッターとしての真価を発揮できるかは、大いに興味深いところである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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