石川祐希「最終戦に全てをぶつける」途中出場で8得点も…ペルージャ、決勝進出王手から2連敗
2025年4月21日(月)23時2分 スポーツ報知
試合後に取材に応じた石川祐希(カメラ・倉石 千種)
◆バレーボール ▼イタリア1部リーグ(セリエA)プレーオフ準決勝第4戦(20日、イタリア・チビタノーバ) ルーベ・チビタノーバ 3—0(25—23、25—20、25—21) ペルージャ
【チビタノーバ(イタリア)20日=倉石 千種】パリ五輪男子日本代表の石川祐希が所属するレギュラーシーズン2位のペルージャが、同3位のルーベに0—3のストレートで敗れた。決勝進出に王手をかけた第3戦から痛恨の2連敗。通算2勝2敗となり、勝負の行方は最終戦までもつれることになった。石川は第1セット(S)と第2S途中、第3Sは先発し、計8得点。ハイセットからのスパイクなどで貢献したが、チームは勝利に届かなかった。
石川は試合後に取材に応じ「良いプレーはありましたけど、3セット目にミスが増えてしまった。そこがなければ、ひっくり返されることもなかったかなという風に思います。やっぱり1本のミスで、1セットを取れるか、取れないかが変わって来ますので、そういうミスをできるだけ無くしたいなという風に思います」と悔しさをにじませた。
プレーオフ準決勝で出番が少なかった石川だが、気迫あふれるプレーで引っ張った。第2S途中にプロトニツキに代わって出場。5—6でレフトからスパイクを決めると、7—8では二段トスから3枚ついたブロックを抜いて得点。13—16でも二段トスの難しい状況から長いスパイクで決め、大きな声で絶叫した。
0—2の第3Sは頭から出場し、レフトからのスパイク、サーブレシーブで存在感を示した。19—18の場面でレフトから意表をついたロールショットで決めたが、ペルージャがそこから連続失点。20—20の場面で石川のスパイクでブロックタッチを取れず、相手の得点に。終盤の競り合いで決めきれず、石川はプロトニツキと代わり、ベンチに下がった。試合もペルージャが敵地でストレート負け。16日の第3戦、フルセット負けから2連敗を喫し、厳しい戦況となった。
決勝進出をかけた第5戦は、24日(日本時間25日未明)にペルージャのホームで開催。石川は「最終戦なので、全てをぶつけるしかない。今、チビタノーバは非常に(波に)乗っていますけど、そこは関係ない。自分たちのプレーをしたいと思います」と気持ちを切り替えた。
◆石川の主なコメントは以下の通り。
—自身のプレーを振り返って。
「途中で出て、良いプレーはありましたけど、3セット目にミスが増えてしまった。そこがなければ(第3セットは)ひっくり返されることもなかったと思いますし。良いプレーを継続しなければいけないと思いました」
—チームとしてもミスが見られた。
「やっぱり1本のミスで、1セットを取れるか、取れないかが変わってきます。そういうミスをできるだけ無くしたいという風に思います。(他の選手もスパイクで)シャットを食らったり。一人一人がそういうミスを無くす努力をしなければいけないと思います。ミスが出た後に、すぐ切り替えることもやっぱり大事だと思いました」
—出番が少ない中で。
「こういう風に試合に出て、このセミファイナルの雰囲気の中で試合することも、そんなに多くなかったので。少ない期間の中で出た時に、しっかり結果を残さなければいけない。前回はそれができなくて。今回は途中までは良かったですけど、最後にミスが続いてしまったので、そこは反省点かなという風に思います」
—決勝への思いは。
「もちろん、そこが今の目標ですし、次の1戦で決まるので、まずはしっかりコンディション整えたい。間違いなく5戦目もタフな試合になると思うので、とにかく自分たちの持っているものを、出せる準備をしていきたいと思います」