B2ベルテックス静岡がリーグ戦白星締め…今季初スタメンの加納が3点シュート3本「チーム一丸で勝てて良かった」
2025年4月21日(月)6時30分 スポーツ報知
今季初スタメンで開始早々3点シュートを決めた加納(カメラ・塩沢 武士)
◇りそなB2リーグ 第32節 ベルテックス静岡81−74奈良(20日・北里アリーナ富士)
ベルテックス静岡が奈良を81—74で下し、今季リーグ最終戦を白星で飾った。今季初先発のPF加納誠也主将(36)が3本の3点シュートを決めるなど攻守に活躍。連敗を3で止めてプレーオフ(PO)に向けて弾みをつけた。2戦先勝方式のPO初戦は、東地区2位の富山と対戦(5月3日開幕・ありそドーム)する。
充実感いっぱいの表情だった。ベルテックス静岡のPF加納が、リーグ最終戦で存在感を見せつけた。今季最多タイの3点シュート3本を決めるなど最長15分35秒出場して勝利に貢献。「緊張と興奮が入り交じっていたけど、チーム一丸で勝てて良かった」と、一息ついた。
リーグ60戦目で今季初スタメン。なかなか出場機会はなかったが、腐らず若手と自主練習をこなしてきた。「準備はしてきたので自信を持って打った。決めた時は心の中でガッツポーズが出た」。チーム最初の得点となる3点シュートを決めて、一気にアリーナの空気をチームに引き寄せた。
1989年生まれの同学年を起用した森高大ヘッドコーチ(35)は「奈良に勝つには誠也のスタメンがベストだと思った。ベンチが盛り上がることも期待していた」と、笑顔。期待通りの活躍で連敗を3で止めた立役者に拍手を送った。
POへ価値ある1勝だ。苦しい終盤にゴールを重ね、チーム最多タイ18得点を挙げたSG橋本尚明(32)は「たかが1勝だけど、胸が熱くなる1勝」と、うなずく。相手は今季4戦全敗の富山に決まったが、「下克上ですよ。かましてやります」と、キッパリ。最高の形でリーグ戦を締めくくったベルテがPOに向かう。(塩沢 武士)