メッツ・千賀 由伸抜いてナ・リーグ防御率1位 今季3勝目、18回2/3連続無失点も「ラッキーだった」

2025年4月21日(月)0時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ メッツ3—0カージナルス(2025年4月20日 ニューヨーク)

 メッツ・千賀滉大投手(32)が19日(日本時間20日)、本拠地でのカージナルス戦で5回2/3を3安打無失点で今季3勝目を挙げた。防御率0・79としてドジャース・山本由伸投手(26)を抜いてナ・リーグトップに浮上。日本最終年だった22年に最優秀防御率を争った山本と、メジャーの舞台で再びデッドヒートを繰り広げる。

 ニューヨークのファンが、マウンドを降りる千賀を大きな拍手で迎えた。6回2死一、三塁でお役御免。3安打無失点で完封継投に導き、3連勝と首位キープに貢献した右腕は「また、ラッキーだった。自分の投球でアウトにできているとは思わない。野手が良い仕事をしてくれた」とチームメートに感謝した。

 2、5、6回と得点圏に走者を背負った。それでも決定打を許さずゼロを重ねた。前回登板だった13日のアスレチックス戦で27%だったカットボールをわずか8球の9%まで減らし、最速97・4マイル(約156・7キロ)の直球を前回登板の全体の29%から45%に増やして目先を変えた。前日に言葉を交わし、対戦を楽しみにしていたというヌートバーは、3回の空振り三振など2打数無安打。「それなりにいい対戦になったんじゃないかなと思う」と自賛した。

 カルロス・メンドサ監督も「今日は直球が最大の武器だった。彼が投げれば勝機が十分にあると確信している。それが我々が求めているもの。彼はベスト・オブ・ベストだ」と称えた好投。これで3試合連続無失点を含む、連続無失点を18回2/3まで伸ばした。防御率0・79はドジャース・山本の0・93を抜き、リーグトップ。「そんなに思うところはない。とにかく1点でも少なく投げるというのが大事なことだと思っている」。千賀はそう言ったが、ソフトバンク時代の20年は千賀、22年は山本がトップで両者がパ・リーグ1、2位だった防御率争いを、メジャーの舞台で再び繰り広げている。

 それでもまだ、千賀は慎重だった。「実際に投げている球と、自分の感覚がまだだなというところもある。(調子を)もう少し上げていきたい」。ハイレベルな争いの中で、さらなる高みを目指していく。

スポーツニッポン

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