18回2/3連続無失点の千賀は「ゲームの領域」とMLB公式 「メッツは真のエースを手に入れるかも」
2025年4月20日(日)9時50分 スポーツニッポン
メッツの千賀滉大投手(32)が19日(日本時間20日)、本拠カージナルス戦に先発して5回2/3を3安打3四死球4奪三振無失点と好投し、今季3勝目(1敗)を挙げた。防御率は0.79で、ドジャース・山本由伸の0.93を抜いてナ・リーグトップとなった。
ニューヨーク・ポスト紙によると、千賀は試合後「自分の投球でアウトを取れているとは思えない。打者はしっかり当ててきたし、後ろの野手が素晴らしい仕事をしてくれた」と納得していない様子だった。この日の直球は最速97.4マイル(約156.7キロ)で、全投球のうち直球と“お化けフォーク”の2種類で74パーセントを占めた。「まだ完璧な投球には達していない。実際に投げている球と自分がイメージしている球に少し違いがある。投げているスピードに慣れ、試合を重ねるごとに体が徐々に適応して完璧に近づければいい」と話した。
MLB公式サイトは、千賀が三振を取るたびにスコアボードで、「SEGA」のロゴをモチーフにした1990年代風のレインボーフォントで名前が表示されると紹介。「25年シーズン開幕にあたり、千賀のスタッツがゲームにとても似ているのは当然だ」と記し、1日マーリンズ戦から続く18回2/3連続無失点を「ビデオゲームの領域に延ばした」と報じた。
また、ルーキーだった23年の千賀はナ・リーグ新人王投票で2位、サイ・ヤング賞レースでは7位だったとして、「千賀の負傷によってメッツは24年に失ったもの、つまり真のエースを手に入れるかもしれない」と記した。メッツのメンドサ監督は「どこが相手でも関係ない。相手がエースを立ててきても(千賀が)ボールを持てば勝機はあると感じる」と信頼を口にし、「それこそが我々の求めていたもの。健康で調子が良ければ、彼はそういった選手になれる」と評価した。