BOOTジム初の日本男子王者誕生! 石井渡士也が2度目の挑戦で悲願の王座獲得し涙「神様のおかげ」

2025年4月22日(火)22時28分 スポーツニッポン

 ◇ボクシング日本スーパーバンタム級王座決定戦10回戦 石井渡士也《TKO10回2分38秒》福井勝也(2025年4月22日 東京・後楽園ホール)

 日本スーパーバンタム級1位・石井渡士也(24=RE:BOOT)が同級2位・福井勝也(28=帝拳)に10回TKO勝ちし、新王者に輝いた。13年創立のRE:BOOTジムでは初の日本男子王者誕生となった。戦績は石井が9勝6KO1敗2分け、福井が8勝6KO1敗。

 石井が2度目の王座挑戦で悲願のベルトを手にした。序盤はやや手数で劣勢となったが中盤以降に圧力を強め、8回には強烈なワンツーを再三ヒット。最終10回には足を止めて打ち合うと、強烈な右ストレートを見舞うとレフェリーが試合をストップ。コーナーポストに上がり喜びを爆発させ、何度も射場哲也会長と抱擁を交わすと「通過点としての日本タイトルだったが今回獲れて良かった。応援が力になった」と目に涙を浮かべながら感慨に浸った。

 前日本王者の下町俊貴(グリーンツダ)の指名挑戦者として23年10月に引き分けて以来、約1年半ぶりのタイトル挑戦だった。当時は気負いすぎて思うように実力を発揮できなかったといい「一度タイトルマッチをやったことがアドバンテージになったと思う。最後のストップは神様のおかげ。やってきたことのおつりが来た」としみじみ。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)と最終スパーリングを行ったことも奏功した。

 リング上では二人三脚で歩んできた射場会長に感謝の意を表した。「本当は2年前にやりたかった」と前置きしながら「小さいジムだが自分を含め王者が3人いる。これは凄いこと。ジムをつくった会長に拍手をお願いしていいですか」と恩師を称えた。同会長は「石井は普段から責任感が強く、ジムを引っ張ってくれている。下町戦ではその思いが強すぎて、セーブさせてやれなかった。こんな小さいジムじゃなかったらもっと早くはやくチャンピオンになっていたかもしれない。感謝しかない」と涙ながらに感謝し「今後は自分のために上を目指してほしい」と愛弟子のさらなる飛躍を期待した。

 今後は同級3位の津川龍也(24=ミツキ)との指名試合が控える。この日、会場で観戦していたライバルの姿を目に焼き付けた石井は「まだ世界なんて言えないので挑戦を受けたい。歳も同じで、タイプも似ているので面白い試合になると思う」と不敵に笑った。

 一方タイトル初挑戦となった福井はあと一歩及ばず。9戦目で初黒星となった。

スポーツニッポン

「ジム」をもっと詳しく

「ジム」のニュース

「ジム」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ