ジャンボ軍団 池羽陽向 涙の全米女子OP出場権獲得 プロテスト5回失敗の22歳びっくり!

2025年4月23日(水)4時45分 スポーツニッポン

 ◇女子ゴルフ全米女子オープン日本地区予選(2025年4月22日 千葉県 房総CC房総=東C=6519ヤード、西C=6413ヤード、いずれもパー72)

 129人が参加して36ホールで争われ、池羽陽向(いけば・ひなた、22=フリー)が第1ラウンド(R)、第2Rとも70でまとめて通算4アンダーで2位となり、上位5人に付与される本大会(5月29日開幕、ウィスコンシン州エリンヒルズ)の出場権を獲得した。男子ツアー94勝の尾崎将司(78)の愛弟子で、今年プロテスト合格を目指す苦労人が世界最高峰の舞台に挑む。

 プロテストに5回失敗し、ツアー出場経験もほとんどない22歳が世界最高峰の大会の出場切符をつかんだ。池羽は「絶対通りたいと思って1日プレーした。通ることができてうれしい」と涙をこぼした。

 5メートルにつけてバーディーを奪い5アンダーに乗せた。8番のボギーで後退したものの最終9番で3メートルのパーパットをしぶとく決めて2位に入った。

 高校入学後、ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーに入門し、月2回ほど通っている。師匠の尾崎からは「振れていないから調子が悪いんだ。振れ。振れ」と口酸っぱく言われる。その金言を胸に「今日も迷わずに振ることを大事にして回った」。

 同じジャンボ門下生で同世代の佐久間朱莉が前週ツアー初優勝を飾った。祝福のメッセージを送った池羽は「雲の上の存在になったけど(祝福の)連絡が来たらうれしい」と目を細めた。

 プロテストを突破できず、昨年にはゴルフをやめることも考えた。しかし友人の勧めでオーストラリア・ツアーの予選会に挑戦し出場権を得て今年1月から参戦。経費を節約するためホームステイしながら転戦し、スコアを崩さないマネジメントとポジティブ思考を身に付けた。

 この日も徐々に風が強まる中で好スコアを並べて「風が吹いたけどオーストラリアよりは強くないと思った。経験を生かして頑張れた」と胸を張った。メジャー挑戦はもちろん初めて。世界ランクは現在546位。「実感は湧かないけど、予選を通過して世界ランクを上げたい」と目を輝かせた。 

 ◇池羽 陽向(いけば・ひなた)2002年(平14)7月16日生まれ、栃木県出身の22歳。父親の影響で3歳の時にゴルフを始める。宇都宮文星女高—日本ウェルネススポーツ大出。高校入学後、ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー入り。ベストスコアは65。得意クラブはパター。平均飛距離は230ヤード。1メートル52。血液型B。

スポーツニッポン

「女子」をもっと詳しく

「女子」のニュース

「女子」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ