巨人・岡本 2冠!完熟4番メロン弾 甘い球逃さず7号&4打点 大好物差し入れ後7戦4発
2025年4月23日(水)5時34分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人8—1中日(2025年4月22日 東京D)
メロン弾で再び2冠に躍り出た。巨人・岡本和真内野手(28)が22日の中日戦で1本塁打を含む2安打4打点の活躍を見せ、8—1の快勝へ導いた。初回は中前へ先制打、3回には左越え2ラン。7本塁打はリーグ最多タイ、20打点は同単独最多とした。差し入れの好物、甘いメロンに力を得て甘い球は逃さない。貯金2とし、3位ながら首位・広島に1ゲーム差に迫った。
岡本は巨人に多くの得点を“産む”。初回の先制中前2点打に、3回には左越え7号2ラン。大好物のメロンの花言葉「多産」のように、そのバットで笑顔の花を咲かせた。
「打てて良かった。今日は良い形で勝てて良かった」
甘いボールは逃さない。リーグトップタイとなる一発は、フルカウントから3球連続でファウルで粘った後の9球目。高めに浮いた124キロのナックルカーブを捉え、左翼席中段まで運んだ。硬いメロンを熟れるまで待つように、難しい球はカットして、甘くなるのを待った打席。「粘った中で、最後(本塁打が)出て良かった」とうなずいた。
甘いメロンにパワーをもらった。15日に東京ドームの主砲宛てに届いたのは、静岡県産のブランドマスクメロン「天使音(あまね)マスクメロン」。19年の契約更改で「食堂のメロンが硬いので、熟したものを」と珍要求したことが話題になったことがきっかけで交流がある静岡のヒノン農業から差し入れが届き「いつも贈ってくれる。甘くておいしいですよ」と笑顔。「しっかり家に持ち帰りました」と、差し入れ後から7試合で4本塁打と量産している。
大好物に変えている。昨季の中日戦は打率・220と苦戦。2本塁打は、セ5球団の中で一番少なかった。1日の同戦ではバンテリンドーム2年ぶりの本塁打となる今季1号。翌日には「中日戦自体打ってないですよ。あんまりいいイメージがない」と明かしていた。一転して既に今季の同戦2本目。打率・500も光る。
“おいしい”状態を支えているのは、自身の体と向き合った入念な調整だ。「試合に向けて何がいいかをいろいろとやりながら、その日の体と相談して」。年間を通して活躍するため、コンディションを見ながら試合前の練習メニューを変更。グラウンドでのフリー打撃は行わず、ベンチ裏での打撃練習で挑んだ。4打点の荒稼ぎで20打点はリーグ単独トップ。年間136打点ペースと量産中だ。
打率もリーグ2位の・354。3冠王への期待も高まるばかりだ。「まだまだこれから長い。少しでもいい状態で」。甘い勝利の味を届け続ける。(小野寺 大)
≪東京Dで増量 唐揚げ弾≫今回の中日2連戦の東京ドームでは「春のアゲアゲ↑↑ポテト&から揚げ祭り〜特大ホームランを添えて〜」と題したイベントを開催。5回までに巨人の選手がホームランを打つと、唐揚げとポテトが増量される予定だった。見事に岡本が貢献。「そういうタイミングで打てて良かった」と笑顔だった。
≪阪神・輝に並んだセ最多本塁打≫岡本(巨)がセ最多タイの7本塁打。月間7本塁打以上は23年9月の7本以来。4月に限れば19年7本、22年8本に次いで3年ぶり3度目だ。岡本の月間最多本塁打は23年8月に記録した12本。今月は残り6試合あるが、どこまで数字を伸ばすことができるか。