打者がイライラ? 山本由伸の魔球に“異変”「これは打てない」 混乱する軌道… 空振りしてしまう“ボールの動き”「見分けられない」
2025年4月24日(木)22時0分 ABEMA TIMES

現在、0.93という驚異的な数字でMLBナ・リーグの投手ランキングで防御率部門のトップに君臨するロサンゼルス・ドジャースの山本由伸。今季の山本は、切れ味鋭い変化球で打者を空振りさせるシーンが目立っている。
これまで山本は5試合に先発登板し、3勝1敗、防御率0.93、38奪三振(奪三振率11.79)という成績となっているが、7回10奪三振の無失点投球となった4月18日(日本時間4月19日)の試合では、現地の中継映像で打者が空振りしてしまう“メカニズム”が紹介された。
紹介されたのは、その前の4月11日(日本時間4月12日)のシカゴ・カブス戦で、山本がカブスの打者から空振りを奪うシーン。その映像では、落ち球であるスプリッターと、速球であるフォーシームの軌道を重ね合わせ、その“差”を明確にしたものとなっていた。実際の映像を見ればわかるように、打者目線では手元に来るまでフォーシームなのかスプリッターなのかが非常にわかりづらく、フォーシームと思って振ればスプリッターで落ち、スプリッターと思って落ち球用のスイングをすれば、フォーシームでそのまま落ちずに来るという、厄介なものとなっていることが見てとれる。実際、11日(日本時間4月12日)の試合では、山本が投じた“悪魔のスプリット”で2打席連続三振を喫したカブスのイアン・ハップが、苛立った様子で何やら叫んで打席を後にする場面が話題となった。こうした山本のフォーシーム&スプリッターによる幻惑に、ネット上からは「見分けられない」「これは打てない」「マジ無理」「軌道エグい」「奪三振マシーンやん」「日米投手三冠イケる」といった声が巻き起こっている。
なお、山本の打者が空振りしてしまう“メカニズム”について、ドジャースの指揮官であるデーブ・ロバーツ監督は、ABEMAで配信中の番組『おはようロバーツ』(#2)で行われたインタビューの中で、「ファストボールの制球力とスプリットが良くなった。今年の彼のスプリットはストライクだ!と思ったらボールゾーンに落ちる。一方、昨年調子が悪かったときは、リリースした瞬間にすでにボールになると分かってしまっていた。でも今シーズンはファストボールもスプリットも打者には同じように見えている。だから由伸の球は打者にとって全部同じ軌道に見える球でも、ある球はまっすぐ、ある球は落ちたりする。これが奪三振の増えた理由だ」と、昨季から急変した“わかりづらさ”こそが、多くの打者を空振りさせ、山本自身の活躍に繋がっているコメント。改めて太鼓判を押す形となった。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)