イチロー氏が米殿堂会見着用で話題の「イチロードアノックシャツ」が6月に販売開始へ、ユニクロ発表
2025年4月24日(木)4時55分 スポーツ報知
6月にユニクロで販売されるTシャツを着てインタビューに応じるイチロー氏(提供:ユニクロ)
大手衣料品チェーンの「ユニクロ」は24日、チャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」の新コレクションとひとつとして“イチロードアノックシャツ”を6月20日に販売開始すると発表した。価格は1500円で、サイズはXSから4XL(店舗展開はSからXL)。全国のユニクロ店舗およびオンラインストアで販売される。
「PEACE FOR ALL」は、「世界の平和を心から願い、アクションする」という趣旨に賛同したコラボレーターがボランティアで協力し、その利益の全額を寄付するプロジェクト。新たなコラボレーターに、米メジャーリーグなどで活躍したマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(51)が加わった。イチロー氏のシャツは、ドアをノックするイラストで、好きなことを見つけて挑戦するドキドキ感や楽しさを伝えているという。
ドアが描かれたTシャツは、今年1月に日本人で初めて米野球殿堂入りした際に、マリナーズの本拠地のTモバイルパーク(シアトル)で行われた会見で着用。発売前ながら着用して話題になっていた。デザインに込められた思いについては「これは、自分が好きなものとか、夢中になれることを見つけて、その扉を開いて、飛び込んでいってほしいと。その先には、きっとこう、なんか楽しい未来が待っている。断言はできないんだけど、それをしない限り、なんか生まれないんじゃないか。だから、まず好きなもの、夢中になれることを見つけてほしい。見つけたら、その先に一歩進んでほしい。そういうメッセージが込められています」と説明した。
さらには「このドアノブの部分が野球のボールになっていて、しかも立体的になっていて、すごくかわいんですけど。実は、最初、この『PEACE FOR ALL』のシリーズ、僕も大好きで、いくつか実際に着てた時期があったんです。僕もなんか参加したいなと思って。(デザインを考える中で)多くの人が知っている僕のイメージは、やっぱり野球だよなって。じゃあ、野球にまつわる、関わる野球のイメージが湧くデザインで、何かできないかなっていうのが、きっかけだったんです」と明かした。
イチロー氏は現役時代に、様々な独特なTシャツを着ることで話題になることもしばしばあった。
◆イチロー氏の一問一答
—ほかにも何かデザイン候補とか、考えられたんですか?
「いくつかありました。あのキャンディ、ボールがキャンディになっているものとか。そのメッセージとしては、もう舐めたいぐらい好きだっていうね。めでる感じっていうのかな、そういうイメージもあったり。今回のものとは違うドアで、ここにオープンって書いてあるものとか。それは直接的なメッセージになりすぎじゃないかなというのもあって、最もシンプルなものを選びました。
—過去にもいろいろTシャツを着ているシーンをよく見かけるんですけれども、Tシャツはお好きですか?
「Tシャツ、大好きです! うん、Tシャツ、面白いもんね。なんかそういうメッセージを送れるというか、自分、個性が出るっていうかね、その人が出るものだと思うので、まあ、ユーモアもそこに加えられるし、面白いですね」
—野球殿堂入りの記者会見というフォーマルな場にもこのTシャツを着ていましたよね。
「そうなんです。これを着て、上にジャケットを羽織ってたんですけど。あのときに、なぜ、このTシャツを着ていたかというと、まあ、殿堂入りが決まって、自分の過去を振り返ったときに、結局、僕はこの扉を開け続けたっていうか、その先に殿堂入りという結果が待っていたので、そういうメッセージも込めています。自分の思いが、あの会見では入っていて…。それに気づいてくれたので、記者さんが。すごいなと思いました」
—「PEACE FOR ALL」のプロジェクトのお話を受けて、イチローさんが感じたこと、考えたこととを見ている方へお話いただけたらと思います。
「そうですね。やっぱり一人一人、それぞれ生まれた国、育った国、環境が違う。みんなが幸せだったらいいんだけど、なかなか実際にはそうはいかなくて、これはチャリティープロジェクトでもありますから、
このプロジェクトを通して少しでもハッピーな人が少しでも増えたらいいなと思います」