大谷翔平が復帰3試合目で“パパ初安打”も…完全復活とはならず カブスに連敗でドジャース負け越し
2025年4月24日(木)10時45分 スポーツ報知
◆米大リーグ カブス7—6ドジャース(23日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、敵地・カブス戦に「1番・DH」で先発出場し、3回に待望の“パパ初安打”を放ったものの、残りの好機で凡退するなど5打数1安打。チームは連敗で3カードぶりの負け越しを喫した。
カ軍先発はM・ボイド投手(34)だった。大谷はこの日まで通算12打数2安打の打率1割6分7厘、1本塁打、4三振。今季は4月11日(同12日)にも対戦して3打数無安打だった。この日は初回先頭で左飛に倒れたが、3回1死一、二塁の第2打席ではスライダーに体勢を崩されながらも最後は右手一本で“パパ初安打”となる右前打をマークした。これが復帰3試合、11打席目で初めての「H」ランプとなった。
しかし、5回無死一、二塁の第3打席は左飛、6—7と1点を追う一打逆転の場面だった6回2死二、三塁の第4打席は遊飛。3回を含めて3打席連続だった得点圏で結果は出すことはできなかった。9回1死では空振り三振だった。
前日22日(同23日)の同戦では天敵・今永昇太投手(31)にまたしても苦戦を強いられた。2、5回に空振り三振を奪われるなど3打席で無安打。対今永は初対戦から10打数無安打となり、10打席以上対戦して安打が打てなかった投手は6人目となった。20日(同21日)の敵地・レンジャーズ戦で復帰してから、この日まで2試合で計7打数無安打4三振だった。ロバーツ監督は「戻ってきてからまだ(球が)以前のようには見えていない。バランスを少し崩しているのかも」と指摘していた。
真美子夫人(28)の出産に立ち会うため、18日(同19日)に産休制度「父親リスト」入りした大谷。19日(同20日)に長女誕生を発表し、同日夜にロサンゼルスからテキサスに移動してチームに合流。20日(同21日)に復帰と慌ただしい日程で疲れが残っていることは間違いないが、その上で指揮官は「彼は必ず調子を取り戻す。ここ数日は、少し集中し切れていないように見えるだけだ」と願いを込めた。決して本調子ではない背番号17だが、試合前のふとした瞬間などに笑顔がよく見られる。あとは完全復活が待たれる。
チームは救援投手でつなぐ「ブルペンデー」で3回までに2点をリードする展開だったが、4回には2番手右腕・デービスがクローアームストロングに逆転3ランを被弾。4回にはドライヤーが一挙4点を失うなど11失点でサヨナラ負けを食らった前日から2試合合計18失点と“投壊”が起きた。25日(同26日)からは本拠地に戻って山本由伸投手(26)が先発予定。ロサンゼルスで立て直す。