広島・森下7回4安打2失点と好投も不運2敗目「(先に)1点取ってもらっていただけに申し訳ない」
2025年4月26日(土)5時45分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 広島1—2DeNA(2025年4月25日 横浜)
広島は25日、DeNA戦に1—2で敗れ、首位から陥落した。先発・森下暢仁投手(27)は7回4安打2失点(自責1)と好投したが、2敗目(3勝)。1—1の7回2死一、三塁から、一塁へのゴロを堂林翔太内野手(33)が後逸する失策により、決勝点を奪われた。0・5ゲーム差で追っていた阪神が巨人に勝ったため、チームは12日から守ってきた首位の座を明け渡し、2位に転落した。
東との息詰まる投手戦。森下に勝利の女神は味方してくれなかった。7回2失点(自責1)の好投が報われなかった右腕は、自身の投球を悔やんだ。
「あそこ(7回2死無走者)でゾーン勝負できていたら、というのはある。2アウトから最後取られたのも、(先に)1点取ってもらっていただけに申し訳ない」
1—1の7回2死から筒香に四球を与え、一、三塁のピンチにつながると、代打・宮崎の止めたバットに当たったゴロを一塁手・堂林が後逸した。痛恨の決勝点献上。森下はミスを責めることなく、四球を猛省した。
同点を許した場面も、紙一重の判断が明暗を分けた。1—0の3回は1死二塁。東のバントを、三塁ベースカバーに入った三塁手・小園と森下が“お見合い”して内野安打に。続く三森に四球を与え、1死満塁から蝦名に中犠飛を許した。
「自分の中では(投手が処理するのが)難しいと思ったのでスルーした。また小園とコミュニケーションを取ってやらないといけないと思いますし、もったいなかったところだと思う。あそこ(3回1死満塁)は、三振を取ることができていたらなという気持ちがある」
7イニングのうち5イニングで3者凡退に抑えながら、得点圏に走者を進めた3、7回で許した得点が敗戦に直結。それでも、先発の役目は十分に果たした。初めて開幕投手を務めた今季、登板5試合は全てクオリティースタート(6回以上、自責3以下)。うち4試合はハイクオリティースタート(7回以上、自責2以下)と好投が続く。新井監督からも「本当にナイスピッチングでした。何も言うことはない」とねぎらわれた。
接戦を落とし、チームは12日から守ってきた首位の座を阪神に明け渡した。指揮官は「自分たちはしっかり守って、守って、という野球をやってきている。もう一回しっかり気を引き締め直して、明日に臨んでいきたい」と訴え、次戦に目を向けた。(長谷川 凡記)