「中国滞在中は肉を食べるな」ノルウェーが陸上国際大会出場選手に勧告 食品衛生全般にも警告
2025年4月24日(木)15時48分 スポーツニッポン
ノルウェーのオリンピック・パラリンピック委員会に加盟するトップ選手育成組織「オリンピアトッペン」が、中国開催の国際大会に出場する陸上選手たちに対し、滞在中はいかなる肉も食べないように勧告した。ロイター通信が24日、報じた。
オリンピアトッペンによると、中国で肉を食べると禁止薬物を体内に摂取してしまう可能性があり、ドーピング検査で陽性反応を示すリスクがあるという。ロイター通信は、入手したガイドラインに「中国では一部の動物に成長促進ホルモンが投与されているため、アスリートが肉食の際に意図せず(禁止薬物の)クレンブテロールを摂取していることが研究で明らかになっています。ドーピング検査前に肉食を摂取した場合、陽性反応が出る可能性があります」「そのため、オリンピアトッペンは選手らに対し、中国滞在中はあらゆる種類の肉を避けるようアドバイスしています」と記されていたと報じた。
中国では5月3日に上海でゴールデングランプリ、世界リレー選手権が同10、11日に広州で開催され、ノルウェーからも選手数名が出場を予定している。オリンピアトッペンは食品衛生全般についても警告を発し、滞在中は高級レストランやホテルでの食事を推奨した。
3月の世界室内選手権(南京)女子400メートル銅メダリストのヘンリエッテ・イエーガーは「肉を食べるのは本当に好きだし、戦う体づくりにも良いけど、プロの意見を聞いて信頼しないといけない」とノルウェーの国営放送NRKにコメント。24年パリ五輪女子1600メートルリレー代表のヨセフィーヌ・トミネ・エリクセンも「ベジタリアンにはなりたくないけど、たんぱく質は必要だから、ノルウェーからプロテインバーを持っていきます。ビーフジャーキーも少し」と明かした。