男子400M障害の井之上駿太がアジア選手権へ「わくわく楽しみ」世陸参加標準突破済みの勢いあるハードラー
2025年4月25日(金)20時7分 スポーツ報知
富士通の井之上駿太(c)Fujitsu
日本陸連は25日、アジア選手権(5月27〜31日、韓国・クミ)の日本代表選手を発表。初の代表入りを果たした男子400メートル障害の井之上駿太(富士通)は「わくわく楽しみというのが1番大きい。世界の人と、海外の人と走るのが初めてなのでそこにすごく好奇心を感じています」と胸を躍らせた。
井之上は昨年9月の日本インカレ準決勝で、48秒46の自己ベストをマーク。東京世界陸上(9月)の参加標準記録(48秒50)を突破した。それでも、「正直自分の中では出した記録というよりは、出てしまった記録だという風にまだ思っています」と冷静に振り返る。「今年その記録をもう1度突破した上で、世界に挑みたいという思いを持っています。その感覚にとらわれず、また新しい自分でその記録を再度、突破しに行くっていう思いを今は持っています」とさらなる飛躍を狙っている。
今回のアジア選手権は、「アジアというカテゴリーの中で、自分がどの位置に属しているのかというところを見極める大会になると思います」と位置づけを明かす。目標は「もちろんメダル、優勝というところは掲げてはいますけど、良い選手がたくさん出場すると思いますので、そこにしっかりくらいついていけるように、チャレンジングな精神を持って走りたい」と闘志を燃やした。
今年3月に法大を卒業し、富士通に入社。「社会人1年目で人生を変えて、競技というものにしっかり向き合っていきたいなと思っています」と熱い思いで迎える新シーズン。今大会で弾みをつけ、自国開催の世界陸上切符もつかみたい。