中村紀洋氏「令和の教え方は“聞くまで待つ”」昭和とは違う野球指導の現場

2025年4月25日(金)20時0分 スポーツニッポン

 近鉄などでNPB通算2267試合に出場し、404本塁打を誇る中村紀洋氏(51)が25日、自身のYouTubeチャンネル「ノリ流チャンネル」を更新。浜松開誠館高(静岡)での指導について語った。

 同校野球部監督で、かつて中日でプレーした佐野心氏とは同じ1991年ドラフト会議で指名を受けた同期。同校で投手コーチを務める小池拓一氏(中日→近鉄)の仲介で、打撃コーチを任された。

 自身の高校時代と現在を比べ「昔は考えるヒマがなかった。やらされている感は強かったですね。“正解”がわからないまま、言われたことをずっとやり続けていた。今は正解を言ってからじゃないと(選手が)動いてくれない。正解を自分で見つけようとしない。これをやろうと言うと“何のためですか?”と聞く子もいる」などと説明した。現在は指導する際に「令和式」を意識するという。「(求められない限り)こちらから教えないようにしています。昔は手取り足取り、一から十まで教えるのが昭和のやり方でした。令和の教え方は(選手が)“聞くまで待つ”」。練習を見守りながら想定される質問を検討し、答えを準備しているという。

 高校野球で指導する面白み、やりがいについて問われ「面白みは選手の成長がわかること。やりがいは一人でも多くプロ野球選手になってくれればな、と思いながらやっています。今年はちょっと面白い。(浜松開誠館から)第1号が出るかな」と笑みを見せた。

スポーツニッポン

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