鹿島、J1史上最速600勝!観戦ジーコ氏の前で到達 93年J開幕白星から1万1667日 知念が決勝弾

2025年4月25日(金)21時2分 スポーツニッポン

 ◇明治安田J1リーグ第12節 鹿島1—0名古屋(2025年4月25日 カシマ)

 鹿島が名古屋を下し、史上初のJ1通算600勝を達成した。後半9分にMF知念慶(30)がヘディングで6試合ぶりとなる今季2点目を挙げ先制。最後まで相手の反撃を許さず、2連勝で暫定2位に浮上した。

 この日はクラブアドバイザーのジーコ氏(72)が今季初観戦。試合序盤から互いに好機をうかがう一進一退の攻防が続いた。前半のシュート数では相手に上回られたものの、鹿島は守備陣を中心に集中した守備を見せ0—0のままハーフタイムに入った。

 試合が動いたのは後半9分。ゴール前左のFKをDF上田が頭で落とし、飛び込んだMF知念が気迫のヘディングでネットを揺らした。前節オフサイドで得点が取り消しとなった悔しさを値千金の先制ゴールで晴らした。

 ホーム名古屋戦は、記念すべき初勝利を挙げた93年5月16日のJリーグ開幕戦と同カード。“神様”ジーコのハットトリックなどで5—0で大勝した。鬼木達監督は当時高卒1年目。スタンドから試合を見届け、鹿島の強さを目の当たりにした。「巡り合わせがある。あまり記録というものを意識していない自分の中では凄く重みのある試合」。チームはケガ人続出の苦しい台所事情だったが、ベンチの最前線で声を張り上げ、勝利に徹した采配を振るった。

 初勝利から1万1667日。レジェンドの前で節目の白星を飾った。Jリーグ加盟は「99・9999%不可能」と言われたクラブが、また一つ金字塔を打ち立てた。

 ▼知念 600勝は鹿島アントラーズというチームとこのスタジアムが築いてきた歴史。そこに少しでも貢献できてうれしい。(決勝ヘッドは)直前にナオ(植田)が折り返すから中に入ってくれと話していた通りの形だった。

 ▽鹿島600勝の歩み

 ☆初勝利 93年5月16日 第1S第1節 鹿島5—0名古屋(カシマ)

 J開幕戦でジーコが圧巻のハットトリック。アルシンドも2得点。

 ☆100勝 97年4月12日 第1S第1節 鹿島5—2神戸(カシマ)

 マジーニョがハットトリック達成。22歳の鬼木達は後半途中から出場。

 ☆200勝 01年11月17日 第2S第14節鹿島4—0東京V(カシマ)

 中田浩二の先制弾、柳沢敦の2得点などで快勝。第2S優勝を決めた。

 ☆300勝 07年11月24日 第33節 鹿島1—0浦和(埼玉)

 野沢拓也が決勝ゴール。退場者を出しながら最後は9人で守り抜いた。

 ☆400勝 14年3月8日 第2節 鹿島2—0仙台(カシマ)

 ダヴィの2アシストから遠藤康が2得点。ホーム開幕戦で快勝した。

 ☆500勝 19年7月6日 第18節 鹿島2—0磐田(カシマ)

 小池裕太がJ1初得点。安部裕葵はバルセロナ移籍前のラスト出場。

スポーツニッポン

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