J2磐田 今季ワーストタイの3失点でホーム初黒星…ハッチンソン監督「悪い流れが続いている。非常につらい」
2025年4月26日(土)6時0分 スポーツ報知
前半43分、CKからヘッドで合わせる磐田・リカルドグラッサ(左から2人目、カメラ・里見 祐司)
◇明治安田J2リーグ 第11節 大分3−0磐田(25日・ヤマハスタジアム)
ジュビロ磐田は大分に0—3で敗れ、今季4勝1分けだったホームで初黒星を喫した。前半6分に中盤のパスミスから失点し、その後も立て直せず今季ワーストに並ぶ3失点。リーグ4戦勝ちなしとなった。
今季ホーム6戦目で初めて喫した黒星。3点差の敗戦は今季ワーストだ。スタンドからブーイングが起こり、磐田イレブンは厳しい表情でピッチを後にした。ジョン・ハッチンソン監督(45)は「選手はやれることをやってくれたが、悪い流れが続いている。非常につらい」と話した。
前節は秋田に1—2とリーグ6戦ぶりの黒星を喫した。試合前の時点で3戦未勝利となり、指揮官は「メンバーを考える」と話していた。その言葉通り、開幕から先発を務めてきたFWマテウスペイショットと左サイドバックの松原后を外した。
先発変更実らず カンフル剤は功を奏したように見えた。試合開始と同時にボールを追って全員が躍動。迫力を持って大分ゴールに迫った。前半4分、MFジョルディクルークスのクロスに合わせてFW佐藤凌我がシュート。相手GKに阻まれたが、勢いはのぞかせた。
だが同6分に中盤のパスミスから失点。リーグ3試合、ルヴァン杯・清水戦を含めると4戦連続で先制点を与えてしまった。その後は右サイドのクルークスを中心に攻め、同37分にはルーキーMF角昂志郎が抜け出してミドルを放つもポストに嫌われた。
後半も開始直後から攻め込むが、中央を厚くした大分の守備を崩せない。そして13分にセットプレーで追加点を奪われ、6分後にもオウンゴールで失点した。磐田はFW渡辺りょうとFWマテウスペイショットを投入して両サイドからクロスを入れるが、ゴールを奪えなかった。それでも指揮官は「(相手に)脅威は与えていたが決めきれなかった。先週よりも形はできている」と前を向いた。次節は中3日でホーム・山口戦。悪い流れを断ち切りたい。
(里見 祐司)
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J2磐田を運営する株式会社ジュビロは25日、磐田市内で株主総会を行い、第33期(2024年2月1日〜25年1月31日)の決算を発表した。売上高は過去最高の48億5100万円。J1だった昨季は入場料収入やスポンサー収入が増え、前年比14%アップとなった。だがJ1で戦うために新戦力15人を迎え入れた強化費などが影響し、3500万円の損失で3期ぶりの赤字となった。
J2の今季はリーグ分配金などが減少するが「売上高の目標は53億円。スポンサー獲得などで努力していきたい」と浜浦幸光社長(55)。今季の戦いについては「勝敗に一喜一憂しないよう心がけている。でもJ2優勝が目標じゃない。もっと高み(世界)を目指していく」と話した。