男子ハンマー投げ 稲取高3年の斎藤優雅が大会新で連覇達成…静岡県東部高校総体

2025年4月26日(土)6時18分 スポーツ報知

圧倒的な強さで東部を制した稲取の斎藤(カメラ・塩沢 武士)

◆陸上◇静岡県東部高校総体(25日・富士総合運動公園陸上競技場)

 男子ハンマー投げで斎藤優雅(稲取3年)が58メートル01の大会新で連覇を達成した。昨秋の東海新人王者が、4投目に従来の56メートル44を塗り替えて全国総体に向け好発進した。激戦の男子400メートルは、全中王者の吉田明仁(日大三島2年)が今季初レースで48秒75をマークして初優勝。    

 圧勝だった。男子ハンマー投げで斎藤が2位に10メートル以上の大差をつけた。4投目に58メートル01をマークして従来の記録を1メートル57更新。目標の60メートル超えを狙った5、6投目は連続ファウルに終わり「少し力んでしまった」。大会新での連覇よりも、大台を超えられなかった悔しさが勝った。

 昨秋の東海新人で優勝した実力者。河津中では先輩に誘われバスケットボール部に入った。「部活は楽しかったけど、個人スポーツの方が性格に合う」と、高校では陸上部に入った。

 昨年は県4位、東海大会12位で全国総体出場は逃した。10月にU18ジュニアオリンピック大会で初の全国舞台を経験したが13位に終わった。「強い選手と比べてフィジカルのなさを痛感した」。冬季トレではダッシュなど瞬発系に加え、筋トレで体力強化を図った。

 目標は全国総体での優勝だ。「県大会では、まず60メートル台。全国で65メートルを投げたい」。今回の58メートル01は昨夏の全国総体8位にあと61センチと迫る。全国の猛者と戦えるところまで成長している斎藤が、さらなる飛躍を目指す。

(塩沢 武士) 

 ◆斎藤 優雅(さいとう・ゆうご)2007年10月10日、河津町生まれ。17歳。高校から陸上を始めた。家族は両親と姉、妹。175センチ、97キロ。

 〇…男子400メートルは今季初レースで、吉田が2位に0秒20差をつけてゴールを走り抜けた。「(予選、準決勝、決勝と)1日3本をどうまとめるかがテーマだった。うまく走れたと思う」と合格点をつけた。中郷西中時代の23年夏には同種目で全中V。昨年の東部新人では高1の日本歴代4位となる47秒61をマークし、3月下旬には大阪で行われたU19全国強化合宿に参加した。「今年は全国総体で勝負したい」と夏の“本番”を見据えている。

スポーツ報知

「男子」をもっと詳しく

「男子」のニュース

「男子」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ