西田有志「非常に悔しい」 大阪Bまさかの敗退 RS11勝差の愛知に2連敗…SVリーグ準決勝
2025年4月26日(土)17時29分 スポーツ報知
フルセットの末、愛知に敗れ、準決勝敗退となりコートに倒れこむ大阪Bの西田有志(カメラ・渡辺 了文)
◆バレーボール ▼大同生命SVリーグ チャンピオンシップ準決勝第2日 大阪B 2—3 愛知(26日、Asueアリーナ大阪)
初代王者を懸けたチャンピオンシップ(CS)準決勝第2戦で、男子でレギュラーシーズン(RS)1位の大阪Bが4位の愛知にフルセットの死闘の末に敗退した。25日の第1戦は1—3で敗れており、RS王者がまさかの2連敗を喫し、初代王者の夢は破れた。44試合の長丁場のRSでは37勝7敗で優勝。4位の愛知は26勝18敗と、11勝差上回った。直接対決でも5勝1敗で大阪Bは“得意”としていた相手だったが、2戦先勝のCSでは勝利をつかみ取れなかった。
エース・西田有志は敗戦後、目を真っ赤にして勝者を見つめた。試合後の会見では「非常に悔しい試合でした。個人としてもパフォーマンスはいい感覚があり、チームを勝たせる気持ちがあったが、それが届かず悔しい気持ちがある」と率直な思いを語った。「ジェイテクトさん(愛知)は僕が(前に)いたところなので、ぜひ優勝していただけたら」と勝者をたたえた。
決勝進出に崖っぷちで迎えた第2戦は、愛知に第1セット(S)を取られたが、1—0の第2S。今季限りで退団するジェスキーのサーブで流れを作り、西田もライトから強打を決めてセットを取り返した。第3Sは“西田劇場”も見せた。20—14から痛烈なサービスエースを奪うと、一人で4連続得点。2Sを連取し、大阪Bが初めて優位に立った。「崖っぷちの状況で常に点を取るオポジットの仕事をしようと思った。昨日以上のことはできた」と語った。
しかし第4Sは西田のライトからのスパイクで先にマッチポイントを握りながら、25—27の接戦で落とし、最終Sも最後まで競り合ったが、最後は相手のデファルコ、宮浦健人ら得点源に仕事をさせ、2時間40分を超える死闘の末に屈した。
大同生命SVリーグの初年度は一足早く終わってしまったが、5月11日開幕のアジアクラブ選手権(大阪、京都)にサントリーとともに日本代表として出場が決まっている。同大会で上位2チームが世界クラブ選手権の切符を得るだけに、気持ちを切り替えてタイトルを狙いに行く。
◆チャンピオンシップ 2戦先勝制で行われ、1勝1敗の場合のみ3試合目を行う。RS上位6チームが進み、1位の大阪Bと2位のサントリーはシードで準決勝から臨んでいる。準々決勝と準決勝はRSで上位チームのホームゲームで行い、前週の準々決勝で3位の名古屋が6位の広島T、4位の愛知が同5位の東京GBから2連勝し、準決勝に進んだ。決勝は5月3日に東京・有明アリーナ、同5、6日に千葉・ららアリーナ東京ベイで開催される。