レアル奪還ならず 試合前から審判批判を展開...リュディガーが主審に氷投げつける暴挙で一発レッド
2025年4月27日(日)11時24分 スポーツニッポン
◇スペイン国王杯決勝 バルセロナ3—2レアル・マドリード(2025年4月26日 セビリア)
レアル・マドリードは延長の末にバルセロナに2—3で敗れ、2季ぶりの戴冠を逃した。宿敵バルセロナには今季、スペイン・スーパー杯で2—5、国内リーグで0—4と大敗しており、3戦全敗となった。
0ー1で迎えた後半開始から、足首の状態が悪くベンチスタートだったFWエムバペを途中投入。後半25分にそのエムバペがFKを決めて追いつき、32分にはCKからMFチュアメニのヘディング弾で一時は勝ち越した。しかし同39分に追いつかれると、延長後半11分にFWディアスとMFモドリッチの連携ミスからバルセロナDFクンデにミドルシュートを決められた。
「我々の方が勝利に近かった」。スペイン紙マルカによると、アンチェロッティ監督はそう言い切り、「後半は非常に良い試合ができた。カップを掲げられなかったのは残念だが、非難されるべき点は何もない」と内容を評価。一方で「ささいなミスは時に大きな代償を支払うことになる」と悔やんだ。
24日にクラブ公式チャンネルが、決勝の主審に決まったベンゴエチェア氏はRマドリードに不利な判定をしてきたと批判キャンペーンを展開。25日の前日会見で同氏が「子供が学校で“お前の父親は泥棒だ”と言われた」と涙で抗議し、VAR担当のゴンザレス氏も“圧力”をかけてきたRマドリードに審判団として措置を講じる方針を明かした。チームは会見を含む前日の行事をボイコットし、審判団を非難してスペイン協会に対策を要求していた。
バルセロナに4枚、Rマドリードに3枚のイエローカードが出た試合は、最後に大荒れとなった。延長後半15分、エムバペが倒されたプレーに対し、交代でベンチへ下がっていたDFリュディガーが激怒。ベンゴエチェア主審に氷を投げつけ、さらに追いかけようとして選手・スタッフ10人に制止され、一発退場処分を受けた。試合終了直後には、アディショナルタイムが短いと抗議したDFバスケスにもレッドカード。アンチェロッティ監督は「審判については何も話したくない」と回答を拒否した。