「もちろんあの人ですよ!」 巨人・大勢を燃え上がらせる阪神の盟友

2025年4月28日(月)5時30分 スポーツ報知

8回に5番手で登板し、2勝目を挙げた大勢(カメラ・岩田 大補)

◆JERA セ・リーグ 阪神1—2巨人(27日・甲子園)

 大勢投手(25)は涼しい顔でさっそうとベンチへ戻った。同点の8回。佐藤輝を直球1球で二ゴロに仕留めると、大山をこの日の最速157キロの直球で見逃し三振。最後は前川を3球直球で空振り三振だ。前日26日の試合後、阿部監督が「あそこがすべて」と指摘し、4失点した8回を8球で圧倒。2勝目を挙げ「引き締まった試合で流れを持ってこられるような投球をしようと思っていた」とうなずいた。

 9回の攻撃中、ベンチ前でキャッチボールを行い、続投に備えた背番号15。チームが勝ち越しマルティネスが登板も「白黒つくまで最後まで投げてやろうかなって気持ち。いけって言われたらいくだけなんで準備はしていました」。阿部監督も「回またぎでいってくれるって言ってた。8球で終わったし粋な計らいをしてくれた」と、たたえた。

 カード初戦の25日。1番でグラウンドに飛び出し阪神投手陣の方へ手を振った。「もちろんあの人ですよ!」。相手は23年WBC侍ジャパンのチームメートで同学年の湯浅。ライバルは昨年、国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」で手術。リハビリを経て24日に1軍昇格を果たした右腕とは密に連絡を取っていた。新人王を争い、他球団ながら切磋琢磨(せっさたくま)している盟友との再会は身にしみた。

 接戦を制しチームは阪神に今季初勝利。「粘って1勝したのが大きい」と大勢。頼りになる男が今季もチームを盛り上げていく。(水上 智恵)

スポーツ報知

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