【SVリーグ】サントリーが決勝進出 高橋藍「ここまできたら、あとは勝つか負けるか」
2025年4月28日(月)6時0分 スポーツニッポン
◇大同生命SVリーグ チャンピオンシップセミファイナル第3戦 サントリー3—1名古屋(2025年4月27日 Asueアリーナ大阪)
2戦先勝方式のプレーオフ準決勝第3戦が行われ、男子はレギュラーシーズン(RS)2位のサントリーが3位名古屋を3—1で退け、2勝1敗で勝ち上がった。決勝では4位愛知と対戦する。女子はRS1位の大阪Mが4位デンソーを、2位NEC川崎が3位SAGA久光をいずれも3—0で下して2勝1敗で決勝に進んだ。決勝は東京・有明アリーナで女子が5月2日から、男子は同3日から行われる。
歓喜の輪で、高橋藍が雄叫びを上げた。逆転のファイナル進出。攻守でフル回転した背番号12の顔に、ようやくスマイルが戻っていた。
「名古屋の勢いを感じていたので、今はホッとしています。1セット目を取られた後、ギアが上がりました」
セットカウント2—0、マッチポイントから逆転負けを喫した第1戦。2連勝しか生き残れない絶望的な状況でも、エースは前を向いていた。「あの時もポジティブな気持ちを持っていたのが良かった。気楽というか、力みすぎず、いい方向に持っていけた」
大一番は、先に1セットを失う厳しい展開。第2セット以降も、いずれも中盤まではサイドアウトの応酬で、勝敗の行方はまるで見えなかった。「終盤で、うちが欲しい1点、勝ちにつながる得点を取れたのが大きい」。もちろん、POM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)を獲得した高橋藍の働きを抜きに白星は語れない。スパイクだけでなく、武器にするバックアタック、強烈なサーブ、レシーブで局面を打開。オールラウンドプレーヤーとしての真価を見せた。
「(SVリーグの)初代王者になるのを目標にしてきた。ここまできたら、あとは勝つか負けるか。(苦手の)名古屋に勝てた自信は大きいので、それをファイナルでも生かしたい」
高橋藍が臨むラストバトルは、愛知が相手。悲願のタイトルへ、もう一度、ギアを上げる。 (堀田 和昭)