【ラグビー】名門再建を託された同大新監督 和菓子屋と二足のわらじで多忙も「ラグビーが好き」

2025年4月28日(月)16時0分 スポーツニッポン

 第21回亀岡市ラグビー祭が27日、サンガスタジアムで行われ、同大は42—31で立命大に逆転勝利した。

 前半はモールを主体に攻め込まれて14—24で折り返したが、後半は立ち上がりから積極的にボールを動かして逆転。一度は逆転されながらも後半33分、そして終了間際にトライを重ね、42—31でノーサイドを迎えた。

 昨年のラグビー祭は17—47で敗れた立命大に勝利。今季から新たにチームを率いる同校OBの永山宜泉新監督(ながやま・ぎせん、54)は、ここまでの取り組みとともに試合を振り返った。

 「久々に勝てたということなんで、良かったです。今はまだタックルとストレートラン、スクラム、あとはディフェンスのコミュニケーションしか教えていない。その中でゲームをやって、みんな頑張って接点で上がるようにやってくれた。アタックは正直、まだ何もやっていないので。(トライは)彼らの才能ちゃいますか(笑い)」

 過去にリーグ優勝48度、大学選手権で4度の優勝を誇る同大は23年度、8校制となった64年度以降では同校初となる7戦全敗で過去ワーストの最下位に沈んだ。昨季は開幕5連敗を喫しながら、ラスト2試合で2連勝。6位に浮上して土壇場で入れ替え戦を回避した。

 苦しい2シーズンを経て再建を託されたのが、昨季まで摂南大でFWコーチを務めていた永山氏。2000年代には同大でもコーチを務めた。数年前から就任要請を受けていた中で「(現在の指導は)教え子のフィールド」という思いから断ってきたが、母校の低迷、そしてOB会からの熱い誘いを受けて要請を受諾。今年2月から指揮を執り始めた。

 同志社香里高、同大を経てワールドでプレーし、引退後は急逝した父が営んでいた和菓子店を継いだ。現在は、縁あって門真市の御菓子司「まむ多」を経営し、監督業との“二足のわらじ”で奮闘している。

 この日の朝も、午前4時起きで和菓子作りをしてから電車に乗って試合会場へ。普段も仕事をしてから京田辺市にあるグラウンドに駆けつけ、選手のウエートトレ、そして午後5時45分からの全体練習を見守っている。帰宅後には和菓子の発注の確認などもしている。

 50代半ばを迎えて多忙を極めるが「やっぱりラグビーが好きなんで。青春に関われるっていうのは凄い幸せやなと思います」と永山監督。あいさつなどの人間教育から徹底し、名門復活に力を尽くす。

スポーツニッポン

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